ヤンマー、25年4〜9月売上は9.2%増の5,778億円、26年度通期予想を1兆1,600億円(7.4%増)に上方修正

ヤンマーホールディングス(大阪市北区)が11月28日に発表した2025年度上期(4〜9月)連結業績によると、売上高は5,778億円(前年同期比9.2%増)、営業利益は232億円(同21.8%減)となった。経常利益は255億円(同6.2%減)となり、売上高経常利益率は4.4%となった。親会社株主に帰属する中間純利益は129億円(同9.6%増)となった。また、連結売上高に占める海外売上高は3,477億円(同8.5%増)となり、海外売上高構成比は60.2%となった。

■セグメント別の概況
<産業用機械事業>
同セグメントは、農業機械、建設機械、ガスヒートポンプ並びに常用・非常用発電機により構成。

農業機械の国内市場は、米価上昇を背景に、農家の投資意欲が高まり好調を維持した。海外市場は欧米や東南アジアを中心に軟調に推移したものの、全体として増収となった。建設機械については、国内・海外市場ともに競争環境が厳しく減収となった。ガスヒートポンプと発電機については、国内は旺盛な需要に支えられ堅調に推移した。海外市場では、TEDOM a.s.の買収効果により、増収となった。

<内燃機関及び関連機器事業>
同セグメントは、産業用エンジン、舶用エンジン、コンポーネントにより構成。

小形産業用エンジンは、海外市場はやや復調し、前年に比べて増収となった。舶用エンジンは、堅調な海運市場の需要を取り込んで前年に比べて増収となった。トランスミッション、ギア、工作機械を中心としたコンポーネントは、北米市場の在庫調整等が継続しており減収となった。

■今後の見通し
2026年度(2026年3月期)の連結業績見通しについては、売上高1兆1,600億円(前期比7.4%増)、営業利益370億円(同14.0%減)、経常利益415億円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益220億円(同102.9%増)と前回予想から修正を行った。

第3四半期については、グローバル経済の減速懸念により事業環境が一層厳しさを増すことが想定される一方、為替相場は円安傾向で推移すると見込んでいる。業績の見通しの前提となる為替レートは、通期平均で1米ドル=148円、1ユーロ=170円を想定している。

ニュースリリース
ヤンマーの2026年度上期決算短信

参考:ヤンマーHD、24年度売上は0.2%減の1兆797億円、純利益78%減の108億円、海外市況悪化響く | kikai-news.net