プライメタルズ、JFE西日本製鉄所からCGL受注

・超高張力鋼板向け、2028年稼働予定

プライメタルズ テクノロジーズは11月25日、JFEスチール西日本製鉄所福山地区向けに連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)の新設工事を受注したと発表した。自動車用超高張力鋼板の生産能力強化を目的としたもので、2028年10月の稼働開始を予定している。

新設されるCGLは合金化機能を装備し、自動車の軽量化と衝突安全性の向上に不可欠な超高張力鋼板の需要拡大に対応する。環境規制の厳格化が進む中、自動車メーカー各社が車体軽量化による燃費向上と安全基準強化の両立を求めており、高品質な超高張力鋼板へのニーズは今後も拡大が見込まれる。

プライメタルズは本プロジェクトにおいて、入出側設備、焼鈍炉、合金化炉、スキンパスミル、サイドトリマー、ルーパーなど全機械設備の設計・製造を担当するほか、据付・試運転のテクニカルアドバイザリーサービスも提供する。

両社は数十年にわたるパートナーシップを築いており、福山地区では過去にも多数のプロジェクトを共同で推進してきた実績がある。
JFEスチールは「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」というJFEグループの理念のもと、自動車、建設、インフラなど幅広い分野向けに鉄鉱石から最終製品までの一貫生産体制を有する国内屈指の鉄鋼メーカー。新製品開発とデジタル化推進により、グローバル市場での競争力強化を図っている。

今回の投資は、次世代自動車市場の成長を見据えた戦略的な生産能力増強と位置づけられ、国内鉄鋼業界における高付加価値製品へのシフトを象徴する動きとして注目される。

<プロジェクト概要>
• 発注者:JFEスチール 西日本製鉄所(福山地区)
• 設備供給:プライメタルズ テクノロジーズ
• 設備内容:連続溶融亜鉛めっきライン(合金化機能付)
• 主要機器:焼鈍炉、合金化炉、スキンパスミル、サイドトリマー他
• 稼働予定:2028年10月
• 用途:自動車向け超高張力鋼板

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