・外径3mm・5Gbps伝送対応でAIロボット・FA機器向けに量産開始
OKIグループの電線事業会社であるOKI電線(群馬県伊勢崎市)は11月26日、LVDS規格のGVIFおよびGMSLに対応したマシンビジョン用インターフェースケーブル「FAKRAコネクタ搭載マシンビジョン用ケーブル」を新たに開発し、12月より販売を開始すると発表した。固定用と可動用の2タイプをそろえ、群馬工場で量産体制を整えた。対象市場はAIロボットや産業用FA機器などの製造業分野で、2026年度に1億円の売上を見込む。
製造業では生産設備の自動化・DX化が加速し、AIによる外観検査やロボット制御などで高精細カメラの実装が急増している。それに伴い、リアルタイムで高精度映像を伝送できるケーブル性能が求められている。新製品はこうしたニーズに対応し、GVIF/GMSL規格による約5Gbpsの高速高精細画像伝送を実現。外径3mmの細径構造と、摺動屈曲1,000万回(R37mm、可動用)の高い可動耐久性を兼ね備える。
また、ノイズ耐性(EMC)を強化し、安定した映像品質を確保。防水仕様のFAKRAコネクタを採用することで耐環境性と信頼性を高めた。固定用と可動用は中継接続が可能で、可動部のみの交換によりメンテナンス効率の向上とコスト低減を図れる。用途は産業用ロボット、画像検査装置、モニタリング装置、組立・検査工程機器など、幅広いFA・ロボット分野を想定している。
同社では本製品を中心にマシンビジョン配線の最適化を提案し、国内外市場での拡販を進める方針。今後も高品質・高信頼性ケーブルのラインアップを拡充し、スマートファクトリーの実現に貢献するとしている。
新製品は12月3~5日の「国際画像機器展2025」(パシフィコ横浜、ブースNo. RT-6)および12月3~6日の「2025国際ロボット展」(東京ビッグサイト、ブースNo. W2-04)に出展予定。会場ではサンプル展示と技術相談を実施する。
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