NTN、ピッキング用フィーダ「ROBOCLE」を開発、高速処理と省スペースを両立

・専門知識不要で導入容易、3機種ラインアップで自動化ニーズに対応

NTNは11月26日、製造現場向けピッキング工程の自動化を目的とした新型フィーダ「ROBOCLE(ロボクル)」を開発したと発表した。装置構成を最適化することで省スペース化と高速処理を両立し、ロボットによる部品ピッキングを容易に実現するのが特徴。同社は既存の「TRINITTE(トリニッテ)」「CHOXY(チョクシー)」と合わせ、3シリーズで幅広い自動化課題へ対応する。

今回発表したROBOCLEは、整列機構と画像認識アルゴリズムを一体化し、位置揃えされた部品をロボットに直接受け渡す設計とした。専門的な制御知識がなくても設定可能とし、調整工数の削減やティーチングの負担軽減に貢献する。対象ワークは量産部品だけでなく、形状が不揃いな部材にも対応できるという。

また、既存設備のライン幅に合わせたコンパクトな筐体構造とし、既設工程への後付け導入も可能。AIベースの画像解析により、投入状態のバラツキが大きい場合でも高い認識精度を維持し、安定したピッキング性能を確保する。

NTNでは、労働力不足や段取り替え頻度の高い多品種少量生産への対応力向上を背景に、自動化ソリューション事業を拡大。ピッキング工程は人手依存度が高く、自動化のニーズが特に大きい領域として位置づける。

同社は「ROBOCLEをはじめとしたピッキング対応フィーダ3製品により、ロボット導入ハードルを下げ、製造業の省力化・自働化を支える」とコメントしている。

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