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コネクレーンズ、新型電動リーチスタッカーを発売

・高稼働向けに設計、1回充電で最長16時間稼働/アジア太平洋・中東・アフリカ・南米で販売開始

コネクレーンズ(Konecranes):2025年11月25日

フィンランドのコネクレーンズは11月25日、同社のリフトトラックラインアップに電動式リーチスタッカーを新たに追加したと発表した。上海で11月19日に初披露され、すでにアジア太平洋、中東、アフリカ、南米市場で販売を開始。2026年には欧州および北米へ展開する計画だ。

新型機は高負荷環境での運用を前提とした設計で、1回の充電で最大16時間稼働する。急速充電にも対応し、バッテリー容量と充電出力に応じて1〜3時間でフル充電可能とした。

コネクレーンズのリフトトラック部門 シニアバイスプレジデントのアンドレアス・ファルク(Andreas Falk)氏は、「今回の電動リーチスタッカーの投入により、当社は顧客の用途・ロケーションに応じて選べるフル電動リフトトラックのラインアップを実現した」と述べる。

■性能向上と安全性を両立

新機種はディーゼルモデルに比べて取り扱いスピードが大幅に向上したとし、高度な安全システム、インテリジェント制御、耐久性の高い構造を備える。発売時点では高積載能力を持つトップリフト仕様4モデルが用意され、短いホイールベースとコンパクト設計により操縦性を確保。5段×5列または6段×5列(8’6”/9’6”コンテナ対応)でのコンテナスタッキングを可能とし、港湾・物流ターミナルなどの厳しい現場での高効率運用を目指す。

同社リフトトラック事業で製品・技術マネジメント担当ディレクターのジェフリー・ストークス(Jeffrey Stokes)氏は、「業界最大クラスの快適性を備えた運転キャビン、負荷検知型油圧、急速充電を組み合わせ、優れた生産性と安全性を実現した」と説明する。

■デジタル連携と環境対応を強化

新モデルはコネクレーンズの「Smart Connected Lift Trucks」シリーズとして、リモート監視システムTRUCONNECT®を標準搭載。充電状況、消費電力量、回生エネルギー量、各種アラームや診断情報をリアルタイムで取得し、「yourKONECRANES」ポータルから車両状態や稼働効率、環境負荷を可視化できる。

今回の製品投入は、同社が推進する脱炭素コンセプト「Ecolifting™」の一環で、ディーゼル車の効率最適化、ハイブリッド化、完全電動化へ展開を進める方針だ。

同社はデジタル化と革新的技術開発への投資を継続し、素材搬送の効率化、安全性向上、循環型経済を推進するソリューション開発を強化する。

■ コネクレーンズ(Konecranes)について

コネクレーンズ(Konecranes)は世界50カ国で約1万6,500名の従業員を擁するマテリアルハンドリングソリューションのリーディング企業。2024年の売上高は42億ユーロ。NASDAQヘルシンキ市場に上場している(ティッカー:KCR)。

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