徐工(XCMG):2025年11月20日
中国大手建設機械メーカーの徐工集団は11月18日、山東黄金培訓中心と共同で「徐工集団地下鉱山産業学院」および「山東黄金培訓中心実訓基地」の開設式典を徐工基礎事業部で開催した。地下鉱山のスマート化が進む中、専門人材の不足が深刻化しており、今回の取り組みは装置供給から技術共同研究・人材共同育成へと事業モデルを転換する戦略的な一歩となる。
式典では、徐工集団党委員会副書記兼労働組合主席の甄文慶氏と徐工基礎事業部党委員会書記兼総経理の孫小軍氏が「徐工集団地下鉱山産業学院」の除幕を行った。また、山東黄金培訓中心の王伟霞氏と徐工全球学教中心の張丽娜氏が「山東黄金培訓中心実訓基地」の開設を共同で行った。
産業学院の開設は、中国政府が推進する産学融合政策に呼応したもので、産学研用を一体化する仕組みの強化を目指す。教育実習、技術討議、工程最適化、イノベーション創出の四つの機能を統合したオープンプラットフォームを構築し、地下鉱山産業の技術進歩と人材育成モデルの変革を継続的に推進していく方針。
実訓基地は、主要顧客のスマート化ニーズを起点に、徐工のグローバルリソースを活用して業界標準を超える能力モデルを構築する。標準策定から育成、人材供給まで一貫したソリューションを通じて、持続可能な人材エコシステムの構築を目指す。地下鉱山の全工程に対応できる、能力・資質・技術の三拍子揃ったリーダー型人材の輩出を図る。
徐工基礎事業部は、地下鉱山の応用シーンを深掘りし、削孔台車、ロックボルト台車、地下ローダーなど、掘削、穿孔、定着、採掘、積込、運搬の全工程をカバーする地下非石炭鉱山向け成套装備を開発してきた。単一装置の供給から多元的な成套ソリューション提供への転換を実現している。
産業学院と実訓基地の本格稼働により、技術理解、操作技能、管理能力を兼ね備えた複合型人材が育成され、地下鉱山の現場へ送り出されることになる。単機のスマート化から群制御協調へ、装置のアップグレードから人材のアップグレードへと、徐工基礎は業界パートナーと共に鉱山産業の新たなエコシステム構築を進めている。
今回の山東黄金培訓中心との連携は、地下鉱山の人材育成に「徐工ソリューション」を提供するだけでなく、業界全体を労働集約型から知能化資源工場への転換を加速させる起爆剤となることが期待される。
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