・建設機械向け新製品で2部門選出、性能と技術革新が評価
リンクベルト(LBX Company) :2025年11月18日
米リンクベルト・エクスカベータ社(LBX)は11月18日、同社の油圧ショベル「370 X4S」と荷重管理技術「Payload Assist」が、米国建設機械専門誌Construction Equipmentの「Top 100 New Products of 2025」に選出されたと発表した。製品と技術が同時に選出されるのは異例で、性能と革新性が高く評価された。
同賞は建設機械・施工現場で導入される新製品の中から、生産性、安全性、効率向上に寄与する技術・機種を選定するもので、建設機械分野の新製品評価として広く知られている。
リンクベルトのイノベーション・製品戦略担当アソシエイトマネージャー、ワイアット・スカッグス(Wyatt Skaggs)氏は、「370 X4SとPayload Assistの両方が業界のトップ製品として認められたことは大きな成果であり、顧客の声を反映し、高性能でスマートな施工ソリューションを提供するという当社の姿勢を証明するものだ」とコメントした。
■リアルタイム荷重管理機能「Payload Assist」
Payload Assistは、積載量をリアルタイムで計測し、過積載・積載不足を防止するシステム。積込作業の効率化に加え、Eチケットや積載データの自動生成など、施工現場のデジタル管理に対応する。
■受賞機種「370 X4S」の特徴
370 X4Sは出力268馬力のいすゞFinal Tier 4エンジンを搭載した大型油圧ショベルで、DPF(ディーゼル微粒子フィルタ)を必要としない構造ながら燃費性を向上させた。
標準仕様として、ペイロード測定、Dynamic Stability Assist(作業安定性支援)、WAVES(Wide Angle Visual Enhancement System、270°視界補助システム)を搭載する。運転席には10インチモニターを採用し、最大掘削深さは約7.37m、バケット掘削力は約250kNとなっている。
■先進建機メーカーとしての姿勢強化
今回のダブル受賞により、リンクベルトは建設機械分野における技術革新の推進企業としての立ち位置を一段と強化した。同社は今後、デジタル技術と油圧機械工学を組み合わせ、施工業界の効率化と安全性向上に資する製品開発を継続する方針。
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