・40億円投じ27年4月操業へ
自動車用ファスナー大手の青山製作所（愛知県大口町）は、成長が続くインド自動車市場を取り込むため、カルナタカ州トゥマクル県に新工場を建設する。現地法人 Aoyama Automotive Fasteners（India）Pvt. Ltd.（AIN）によるもので、鍬入れ式は9月に現地行政や関係者を迎えて実施。高強度ファスナーの生産拠点として2027年4月の操業開始を予定する。
同社はインドで拡大する乗用車・商用車需要に加え、安全・環境関連の規制強化に伴う高性能締結部品の需要増を見込み、供給体制を強化する。新工場ではボルト、ナットを中心とする高強度自動車用ファスナーを生産し、日系およびインド系自動車メーカー並びに部品メーカー向けに供給する。
生産能力は原料コイル材換算で月間350トンを計画。総投資額は40億円で、2027年以降の本格稼働を経て、2030年12月期に売上高45億円を目指す。雇用は約200人を見込む。
青山製作所では「AINを青山グループの重要拠点として育成し、インドの自動車産業発展に貢献していく」としており、アジア地域での事業基盤拡大を加速させる方針だ。
＜プロジェクトの概要＞
社名：Aoyama Automotive Fasteners（India）Pvt. Ltd.
所在地：カルナタカ州トゥマクル（Japanese Industrial Township）
操業開始：2027年4月予定
生産品目：高強度自動車用ファスナー（ボルト、ナット等）
主要顧客：日系および現地自動車メーカー、自動車部品メーカー
従業員数：200名（予定）
土地面積：80,000㎡
建屋（第1期）：15,000㎡
生産能力：コイル材換算 月間350トン