英JCB、創業80周年記念の限定テレハンドラーを公開

・英国・農業資材向けテレハンドラーに特別仕様、欧州で各40台を限定生産

JCB(ジェイシービー) :2025年11月14日

JCBは独Agritechnica展で、創業80周年を記念した特別仕様のテレハンドラー「Loadall 542-70 AGRI Pro 80th Anniversary Special Edition」を公開した。独自カラーを採用した限定モデルで、農業分野向けに40台のみを欧州市場へ投入する。

■サテンブラックの限定カラー、外装や内装に特別装備

記念モデルは車体全体をサテンブラックで仕上げ、JCBの伝統色であるイエローをリムのピンストライプとしてアクセントに採用。外装にはクローム仕上げの特別デカールを配置する。

同社はこのテレハンドラー40台に加え、バックホーローダー「4CX Pro Dual Drive」40台をあわせて生産し、80周年を象徴する“80台特別シリーズ”とする。

■ JCBの歩み、農業の作業効率を変えたLoadall

JCBは1945年、創業者ジョセフ・シリル・バンフォード(Joseph Cyril Bamford )氏により創立。農家向けのチッピングトレーラーから事業を開始し、その後、油圧式フロントローダー、バックホーアタッチメントを組み合わせたバックホーローダーを開発し、世界の建設現場に広く普及した。
1977年には現在の基幹製品となるテレハンドラー「ロードオール(Loadall)」を発表。農業現場での搬送・積込み・移動作業を大幅に効率化し、従来の人力作業や前方・上下方向に制約のあるトラクターローダーから一気に高度なマテリアルハンドリングへと進化させた。

■限定モデル専用の内装、快適性と作業性を強化

80周年記念モデルには、外装デカールに加え、ステアリング中央の「80」バッジ、専用刺繍入りフロアマットとシートを装備。
キャビンは同社「コマンドプラス(Command Plus)」を採用し、エアコン、ハーフレザーの加熱・換気機能付きエアサスペンションシートを標準装備する。外部LEDライトパッケージにより、早朝・夜間の農業施設内でも高い視認性を確保する。

■129kWエンジン+DualTech VT、50km/h仕様も設定

Loadall 542-70は、定格荷重4.2トン、最大揚程7mのモデルで、129kW(173hp)を発生する4.8L「ディーゼルMAX(DieselMAX)」エンジンを搭載。
トランスミッションはハイドロスタティックとパワーシフトを組み合わせた同社独自の「DualTech VT」を採用し、50km/h仕様も用意される。

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