・港湾の近代化計画を支援
コネクレーンズ(Konecranes) :2025年11月19日
ルカ・コペル社はスロベニア唯一の貨物港を運営し、中欧・東欧へのアドリア海の重要な玄関口として機能している。同社はコンテナターミナルへの投資を継続的に行っており、排出ガス削減と運営効率の向上に注力している。
今回発注された4基の電動RTGは、コンテナヤードで稼働中の旧型ディーゼル機数台を更新するもの。電源はケーブルリールシステムを通じて地域電力網から供給され、スタック移動時には車載バッテリーパックを使用する。各クレーンには、コンテナ取扱時の安全性を高めるコネクレーンズのトラックリフト防止機能(Truck Lift Prevention)が搭載される。
ルカ・コペル社コンテナターミナル技術マネージャーのエドヴィン・ボスキン(Edvin Boskin)氏は、「今回の発注は長年にわたり実績と環境効率目標を共有してきた関係の延長線上にあります。新しいコネクレーンズRTGは、信頼性の高い性能と低排出を両立し、当社の近代化プログラムを支えるものです」と述べた。
同社は既に32基のコネクレーンズRTGと4基のレール式ガントリークレーン(RMG)を含む大規模なコネクレーンズ機器群を運用しており、RMGのうち1基は遠隔操作ステーションに改装されている。
コネクレーンズ・ポートソリューションズの地域営業マネージャー、フィリップ・ライター(Philipp Reiter)氏は、「昨年と同型の電動RTGを発注することで、ルカ・コペル社は近代化プログラムをさらに加速できます。この追加発注は、港湾が日常運営を強化し、環境効率目標を達成する方法を示しています」と語った。
本契約は、コネクレーンズのビジョン「エコリフティング(Ecolifting)」の一環。同社は製品・サービスで達成できる有益な環境影響「ハンドプリント」を増やすと同時に、顧客のカーボンフットプリント削減を目指している。ディーゼル駆動の環境最適化からハイブリッド化、完全電動化まで、より少ない資源でより多くを実現する取り組みを継続している。
■コネクレーンズについて
コネクレーンズは、多様な産業の幅広い顧客にサービスを提供するマテリアルハンドリングソリューションの世界的リーダー。50カ国以上に約1万6,500人の専門家を擁し、安全でより生産的かつ持続可能な方法を追求している。2024年のグループ売上高は42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ上場(シンボル:KCR)。