リープヘル、マキスクラフトが33年間で1,000台を導入、最新技術搭載クレーンで保有機を継続更新

リープヘル(Liebherr):2025年11月17日

ドイツのクレーン大手リープヘルは11月17日、独マキスクラフト(MAXIKraft)グループが同社製クレーンの導入台数を累計1,000台に到達したと発表した。保有機の継続更新を通じ、最新技術の採用を戦略的に進めている。

■33年間で1,000台、徹底した近代化投資

マキスクラフトは1992年、マイク・カニツキー氏がブランデンブルク州ツルスドルフで創業した。当初は1名で立ち上げた事業だが、技術動向を見据えた設備投資と品質志向で事業を拡大。現在は7州26拠点に500名を擁するグループ企業へ成長した。

同社は創業以来、継続的にリープヘル製モバイルクレーン・クローラクレーンを導入しており、30~1,000トン級の機種を計1,000台購入。現在の保有機は約200台のモバイルクレーンと多数のラチスブームクレーンで構成される。

カニツキー氏は「当社はモバイルクレーンを通常3年ごとに入れ替えている。高度な技能を持つ社員、信頼できるパートナー、そして革新的な機械が成功の要因だ。リープヘルは30年以上にわたり適切な技術とサポートを提供してくれている」と述べる。

■VarioBase®やV-Frameなど最新技術を積極採用

マキスクラフトの保有機には、リープヘルが提供する最新技術が広く採用されている。
・VarioBase®(可変アウトリガー支撑)
・VarioBallast®(可変バラスト半径)
・VarioTray®(分割型バラストトレイ)
・V-Frame(油圧可変式フレーム)

これらの技術は作業現場での柔軟性・効率性を高め、顧客に具体的なメリットを提供する。

■長期パートナーシップを基盤に事業を拡大

同社は顧客・金融機関・サプライヤーとの長期的関係を重視する経営方針を掲げる。なかでも従業員との関係性を最重視しており、研修投資やモチベーションを高める設備導入を継続。買収企業からの移籍社員も長く定着しているという。

<マキスクラフト概要>
マキスクラフトグループは、クレーン作業・重量物輸送を主力事業とする。25~1,000トン級のモバイル・クローラクレーンに加え、300トン級まで対応する重量物輸送車両を保有。
500名の従業員と200台超のクレーン、70台のヘビートラックを軸に、機械移設・組立、タワークレーン移設、SPMTによる特殊作業など幅広い業務を展開している。

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