・中津工場で2029年4月稼働開始、電力インフラ更新・再エネ投資の拡大に対応
王子ホールディングス(東京都中央区)のグループ会社である王子エフテックス(東京都中央区)は11月7日、岐阜県中津川市の中津工場において、変圧器用セルロース系プレスボードの生産設備を増設すると発表した。
同社によると、新設備は2029年4月に営業運転を開始する予定で、生産能力は現行比で約3倍に拡大する。プレスボードは油入大容量変圧器の主要絶縁材料として用いられ、再生可能エネルギー設備の導入拡大、EVやAI普及に伴う電力安定供給への投資増加、老朽化した電力インフラ更新を背景に、国内外で需要が急速に伸びている。
王子エフテックスは長年にわたりプレスボードを生産・供給し、国内外の電力インフラ整備を支えてきた。今回の増設により、需要増に対応した安定供給体制を構築する。王子グループは2025年5月に公表した「中期経営計画2027」で、有望事業への集中投資を掲げており、今回の増設はこの戦略の一環となる。
<プロジェクト概要>
計画名:変圧器用セルロース系プレスボード生産設備の増設
実施企業:王子エフテックス株式会社
所在地:中津工場(岐阜県中津川市中津川3465-1)
目的:変圧器向けプレスボードの需要拡大への対応、生産能力強化
稼働開始:2029年4月予定
生産能力:現行比 約3倍
背景:再エネ拡大、EV・AI普及、電力インフラ更新に伴う需要増
位置付け:王子グループ「中期経営計画2027」に基づく有望事業への集中投資