CKD、25年4〜9月売上は4%減の726億円、25年度予想は3%減の1,510億円に下方修正

CKDが11月14日に発表した2026年3月期第2四半期(4〜9月)連結業績によると、売上高726億4,800万円(前年同期比4.1%減)、営業利益78億6,700万円(同14.2%減)、経常利益79億円(同14.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益53億7,600万円(同15.2%減)となった。
4〜9月期における世界経済は、地政学リスクの高まりとともに、各国の政策動向による景気への影響が懸念されるなど、依然として不透明な状況が継続した。半導体市場では、データセンターなど生成AI関連への投資は堅調に推移したものの、本格的な回復は来期以降と予想されている。また、二次電池市場においても、BEV関連の設備投資は鈍化の動きがみられた。
海外では、中国は、半導体市場において国内需要の増加に加えて、半導体や半導体製造装置の国産化の動きはさらに加速し、堅調に推移した。米国は、データセンター投資の増加などAI関連向けの半導体需要に牽引され、中長期的な成長が継続していくと見込まれている。
■セグメント別の状況
<自動機械部門>
利益率の向上を図るために強化してきた包装サービス事業の売上高は増加したが、国内におけるジェネリック医薬品の安定供給に向けた投資は一巡し、薬品包装機の売上高は減少した。また、日系自動車メーカーのBEV向け車載用電池への設備投資に慎重な動きがみられ、リチウムイオン電池製造システムの売上高が減少した。
その結果、売上高は88億9,300万円(前年同期比33.6%減)、セグメント利益は21億2,600万円(同27.3%減)となった。
<機器部門>
国内市場では、グローバルにおいて旺盛な生成AI関連の半導体需要を背景に、半導体製造装置向け売上高が底堅く推移した。
海外市場では、中国における半導体及び半導体製造装置の国産化の加速、並びに台湾における半導体関連の旺盛な投資などにより、東アジア地域で堅調に推移した。また、ASEAN地域においても、半導体関連市場の重要な拠点であるシンガポールで売上高が増加した。
その結果、売上高は637億5,400万円(前年同期比2.2%増)、セグメント利益は82億1,900万円(同4.2%減)となった。
■今後の見通し
世界経済の見通しは、地政学リスクの高まりや金利・為替の変動に加え、各国の政策動向などにより不透明な状況が継続している。期初予想では、半導体関連機器の需要が下期から拡大することを予想していたが、足元では需要回復の動きが緩やかであり、本格的な回復は2026年度以降になると見込んでいる。
これらを踏まえ、2026年3月期(25年度)連結業績予想を下方修正した。
売上高1,510億円(前期比3.0%減)、営業利益166億円(同12.7%減)、経常利益166億円(同13.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益112億円(同17.2%減)。
なお、通期の想定為替レートは、1米ドル145円で変更していない。

2026年3月期第2四半期決算短信

決算資料