丸山製作所、25年9月期の売上は3.2%増の412億円

・国内堅調も販管費増で営業益は減

丸山製作所が11月14日に発表した2025年9月期連結決算は、売上高が前期比3.2%増の412億6,600万円となり増収を確保した。経常利益は同5.8%増の11億7,300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.4%増の7億4,300万円と、最終増益を達成した。一方、営業利益は販売費及び一般管理費の増加などが影響し、同7.5%減の10億8,000万円にとどまった。1株当たり当期純利益(EPS)は184円32銭で、前期の141円36銭から約30.4%増加した。

■業績概況:国内伸長で全体を牽引

当期は、海外市場に不透明感が残るなか、国内で創業130周年記念キャンペーンの実施や、農業用機械の需要増を取り込み、主力製品である大型防除機などの拡販に成功した。

この結果、国内売上高は前期比6.8%増の320億100万円と伸長し、連結売上高を押し上げた。しかし、海外売上高は北米向けの工業用ポンプや刈払機が減少した影響で、同7.7%減の92億6,500万円と振るわなかった。
利益面では、売上高の増加効果を上回る販管費の増加が響き、営業利益は減益となったものの、金融収支の改善などにより経常利益と純利益は増益を確保した。

■セグメント別:農林業用機械が増益の柱に

セグメント別の経営成績では、農林業用機械が業績を牽引した。同部門の売上高は前期比5.9%増の320億2,000万円、営業利益は同16.3%増の13億900万円と、大幅な増収増益を達成した。
一方、工業用機械は売上高が同3.5%減の65億8,100万円、営業利益が同11.8%減の2億6,900万円となった。欧州向けポンプは増加したものの、北米向けが減少したことが主要因である。

地域別売上高では、日本が320億100万円と大半を占め、海外は北米33億円、欧州27億4,800万円、その他の地域32億1,600万円という構成であった。
26年9月期予想:営業益38.9%増目指す

■ 2026年9月期の連結業績予想

2026年9月期の連結業績予想については、売上高は前期比1.8%増の420億円、営業利益は同38.9%増の15億円と、大幅な増益を見込む。経常利益も同27.8%増の15億円、親会社株主に帰属する当期純利益も同21.1%増の9億円と、二桁増益を見込んでいる。1株当たり当期純利益(EPS)は227円61銭を予想した。

今回の予想数値は、公表にあたり修正はない。同社は、インドでの現地生産開始やベトナムでの新工場立ち上げなどによる海外市場の拡大、ウルトラファインバブル製品を含む新市場への展開、R&Dセンター建設による開発体制の強化を推進することで、増益目標の達成を図る方針である。

2025年9月期決算短信
決算説明資料