・鉱物処理プロセス向けに設計刷新、最新アジテータ採用で薬剤消費を最小化
メッツォ(Metso):2025年11月13日
メッツォのOKTOPリアクター製品マネージャーであるヴィッレ・ストロマー(Ville Strömmer)氏は「新しいOKTOPコンディショナーシリーズは、浮選セルと回路の効率を最大限に発揮させるために設計された。最新のアジテータ設計により耐久性を高め、薬剤消費を最小限に抑えるとともに、メッツォのTankCell(タンクセル)やConcorde Cell(コンコードセル)など、あらゆる浮選ユニットに容易に統合できる」と述べている。
新シリーズは、酸化硫化鉱、珪酸塩、リン酸塩、銅-モリブデン分離、ニッケルや銅などの複雑硫化鉱、PGM(金白金族金属)など、幅広い鉱種に対応。さらに、運転制御の柔軟性を高めるオプション機能も用意されている。
また、メッツォはこれと併せて新たな「リソースセンター」を開設した。OKTOP装置の3Dモデル、一般配置図、基礎設計図にアクセスできるプラットフォームで、事前設計された実績モデルを活用することで、装置選定や設計に要する時間・コストを削減し、プロジェクト初期段階を迅速化できる。今後は、他の攪拌型リアクター製品の設計データも追加予定という。
メッツォは、浮選技術分野における世界的リーダーとして、長年の実績と継続的な技術革新を融合。試験・装置・自動化・サービスを包括的に提供し、顧客の冶金性能最大化と持続可能性目標の達成を支援している。
■会社概要(メッツォ/Metso)
本社所在地:フィンランド・エスポー
事業内容:骨材、鉱物処理、金属精錬分野における持続可能な技術・ソリューション・サービスの提供
従業員数:約1万7,000人(2024年末時点、約50カ国)
2024年売上高:約49億ユーロ
上場市場:ナスダック・ヘルシンキ