・価格改定とコスト削減で増益、通期予想据え置き
オカダアイヨンが11月13日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期、2025年4〜9月)の連結業績は、売上高128億9,000万円(前年同期比1.4%減)、営業利益12億5,000万円(同7.4%増)、経常利益12億5,300万円(同13.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益8億4,900万円(同16.2%増)だった。減収ながら価格改定とコスト削減が寄与し増益を確保した。
■国内セグメント
国内は高水準の受注残を維持し増産や商材確保を進めたが、売上高98億1,300万円(同0.1%減)と微減。主力の圧砕機は再開発や建替需要が堅調な一方、工期遅れやショベルメーカー販売不振、大阪・関西万博期間中の解体見合わせなどで46億500万円(同0.9%減)となった。
つかみ機は木造解体や災害復興需要はあるものの全般的に動きが鈍く6億5,900万円(同5.9%減)。林業機械も出足が鈍く7億5,700万円(同13.8%減)だったが、南星機械販売部門との営業統合2年目で販売体制が強化されてきている。
一方、大型環境機械は円安による仕入価格高騰で販売に苦戦するも入れ替え促進が功を奏し3億4,300万円(同33.7%増)。ケーブルクレーン事業は水力発電所改修工事などの受注は順調ながら工期の関係から5億4,000万円(同4.8%減)。アフター事業は、原材料売上が9億4,200万円(同3.9%減)と微減だったが、修理売上が5億7,300万円(同6.2%増)と底堅く推移した。セグメント利益は販売価格値上げと採算のとれる商製品販売が寄与し10億6,500万円(同8.5%増)と増益。
■海外セグメント
海外は30億7,700万円(同5.2%減)と減収。主力の北米は在庫調整の影響が回復傾向にあるものの、2022年12月に経営統合したオカダミッドウエスト社での商製品販売減が響き21億700万円(同11.1%減)。欧州は需要減速の影響を受けつつも一部商品の販売が伸び5億3,400万円(同6.6%増)、アジアは2億8,900万円(同6.9%増)だった。セグメント利益はオカダアメリカでの増収効果や経費見直しにより1億9,200万円(同9.3%増)と増益。
■通期見通し
2025年度(2026年3月期)の連結業績予想は据え置き。売上高280億円(前期比5.3%増)、営業利益25億円(同9.7%増)、経常利益25億円(同11.7%増)、純利益17億円(同15.2%増)を見込む。
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