住友重機械建機クレーン、クローラクレーン新型を国内投入

・SCX700-3/800HLX、操作安全性とアクセス性を強化

住友重機械建機クレーン(東京都品川区)は11月4日、クローラクレーン「SCX-3シリーズ」のSCX700-3およびハイラインプル仕様「HLXシリーズ」の800HLXをマイナーチェンジし、国内市場で販売を開始したと発表した。安全性と作業効率を高める各種改良を施し、現場ニーズに応える。

今回の改良は「作業に関わる人を守る」というコンセプトのもと、視認性・操作性・アクセス性を総合的に向上。新型過負荷防止装置(M/L)や周囲監視システム「ARGUS🄬」をはじめとする安全支援機能を拡充した。

■主な改良点

  • 新型過負荷防止装置(M/L)
    12.1インチ大型タッチディスプレイを採用。カウンタウエイト仕様、接地圧、重心位置など安全操作に不可欠な情報を追加。重要情報のフル表示と対話式伝達により、作業安全を強力にサポート。
  • ハンドレール付キャットウォーク(オプション)
    ゲート部を従来のチェーンから自閉式バーへ変更。昇降ステップもオプション化し、機体アクセス性を改善。
  • 周囲監視システム「ARGUS🄬」(オプション)
    複数カメラ映像を合成し、キャブ内モニタに上空視点で表示。周囲状況を直感的に把握できるほか、ドライブレコーダ機能により現場記録も可能。
  • エンジン外部始動スイッチ(オプション)
    輸送時の積み下ろしでキャブに昇降せずに始動・停止が可能。ジャッキ操作を安全かつ迅速に行える。

同社は「安全性と効率性の両立」を掲げ、国内クローラクレーン市場での競争力強化を狙う。今回のマイナーチェンジ機は、建設・土木現場における作業環境改善に寄与するものと期待される。

ニュースリリース