・ハノーバーで開催された世界最大の農業機械展「Agritechnica」で表彰
CNHインダストリアル(CNH Industrial):2025年11月10日
授賞式は11月10日、ドイツ・ハノーバーで開催中の農業機械見本市「アグリテクニカ(Agritechnica)」会場で行われた。同賞は欧州各国の農業機械専門ジャーナリストで構成される審査団により選出され、業界で最も先進的かつ影響力のある機械を称えるもの。
CNHの最高経営責任者(CEO)ゲリット・マルクス(Gerrit Marx)氏は、「トラクター・オブ・ザ・イヤー審査団に再び当社の技術力を認めていただき光栄です。当社の製品は、農業経営者の生産性と収益性を高めるための最先端技術を提供しています。アグリテクニカ会場で11日に開催するテック・デーでは、CNHの次なる技術革新を披露する予定です」とコメントした。
受賞機種「T4.120F Auto Command」は、快適性と操作性を重視して設計された最新モデルで、連続可変トランスミッション(CVT)「Auto Command™」と50km/h ECOモードを搭載。これは特別用途トラクターとしては初の仕様となる。同機の投入によりシリーズラインアップが完成し、果樹園やブドウ園向けの狭幅トラクターとして、操作性・快適性・高級仕様を兼ね備えたモデルとなっている。
■企業概要
CNHインダストリアル(CNH Industrial)は、農業機械・建設機械を中心とするグローバルな設備・技術・サービス企業。イノベーション、持続可能性、生産性を軸に「Breaking New Ground(新たな地平を切り拓く)」を企業理念として掲げる。
主要ブランドとして、ケースIH(Case IH)およびニュー・ホランド(New Holland)が農業分野全般のソリューションを提供し、デジタル技術との融合による総合的な農業支援を展開。建設分野ではCASEおよびニュー・ホランド建設機械が幅広い製品ラインを提供している。
また、地域特化型ブランドとして、農業用トラクターのシュタイアー(STEYR)、デジタル農業・自動運転技術を手がけるレイヴン(Raven)、高精度測位技術のヘミスフィア(Hemisphere)、耕うん・播種機器のフレクシコイル(Flexi-Coil)、農薬散布機器のミラー(Miller)、そして建設用ミニ・ミディショベルを製造するユーロコマック(Eurocomach)などを擁する。
200年以上の歴史を持つCNHは、世界35,000人以上の従業員を有し、顧客の成長と持続可能な社会の実現に貢献している。