日本鍛圧機械工業会が11月8日に発表した2025年10月の鍛圧機械受注総額は235.8億円で、前年同月比0.4%の微減となった。プレス系は10カ月連続のマイナスとなった一方、板金系およびサービス系は引き続きプラスを維持した。プレス系は国内・輸出ともにマイナスで、自動車関連の設備投資が停滞。板金系は輸出がマイナス、サービス系は国内・輸出ともにプラスであった。
機種別では、プレス系機械が77.4億円で11.2%減となった。小型が25.5%増、中型が68.5%増、自動化装置が62.4%増と伸びたが、大型・超大型プレス、油圧プレス、フォーミングはいずれもマイナスであった。
板金系機械は81.4億円で4.1%増となり、ブレーキ・シャーが7.3%増、レーザ・プラズマが33.2%増と堅調に推移した一方、パンチングは17.9%減であった。サービス系は77.0億円で7.8%増と引き続き好調だった。
内外別では、国内が81.6億円で13.9%増と先月に続いてプラスとなった。鉄鋼向けが5.6倍、金属向けが93.1%増と大きく伸びた一方、輸送機械向けは53.2%減、一般向け18.5%減、電気向け2.1%減となった。
輸出は77.2億円で17.6%減と8カ月連続のマイナス。地域別では、東南アジア向けが66.0%増、欧州向けが7.6%増と堅調だったが、中国、韓国、北米、インド向けはいずれも減少した。