ソディック、25年1~9月売上は10.5%増の563億円 通期予想774億円(5.1%増)は据え置き

ソディックが発表した2025年12月期第3四半期累計期間(25年1~9月)連結業績によると、売上高563億46百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益30億18百万円(同260.0%増)、経常利益29億20百万円(同133.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益21億70百万円(同439.5%増)となった。

■セグメント別の経営成績
<工作機械事業>
売上高41,277百万円(前年同期比10.9%増)/営業利益4,358百万円(前年同期比2,183百万円増)。
日米欧での自動車関連の低迷が続く一方、中華圏ではNEV車、スマートフォン、データセンター向け光コネクタ、電子部品、半導体などの需要が堅調に推移。航空宇宙関連の需要も安定しており、売上高は前年同期比で増加した。
セグメント利益は、中国での生産集約化、人員配置の適正化、工場稼働率の向上などの改善効果が継続した結果、大幅な増益となった。
高精密・高精度加工に強みを持つ放電加工機の拡販に加え、イタリアの金属3DプリンタメーカーPrima Additive S.r.lの子会社化による製品ラインアップの充実と販路拡大を進めている。

<産業機械事業>
売上高7,188百万円(前年同期比12.4%増)/営業利益364百万円(前年同期比133百万円減)。
日本、中華圏、米国を中心にデータセンター向け光コネクタやコンタクトレンズの需要が堅調に推移し、売上高は前年同期比で増加。
一方、セグメント利益は高付加価値モデルへのシフトを進める中で、人件費や研究開発費の増加、組織変更に伴う経費負担の見直しなどの影響により減益となった。

<食品機械事業>
売上高4,039百万円(前年同期比14.5%増)/営業利益521百万円(前年同期比193百万円増)。
国内外で製麺機関連設備の需要が堅調に推移し、売上高・セグメント利益ともに前年同期比で増加。
中華圏、韓国、東南アジアなどの海外市場では食の高品質化やインフラ整備に伴い生麺・米飯の需要が継続。日本では製麺機関連設備や無菌包装米飯製造装置の更新需要を中心に安定した需要が続いている。

<その他>
売上高3,840百万円(前年同期比0.8%減)/営業利益200百万円(前年同期比394百万円増)。
精密コネクタなどの受託生産を行う金型成形事業、リニアモータやセラミックス製品、LED照明等を扱う要素技術事業で構成。
売上高は前年同期比でほぼ横ばいだったが、構造改革の進展により金型成形事業で一定の稼働を確保。要素技術事業の利益水準も回復し、前年同期の赤字から黒字転換を果たした。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 2025年12月期通期連結業績予想については、2月13日発表時点から変更はなく、売上高774億円(前期比5.1%増)、営業利益43億円(同92.7%増)、経常利益38億円(同4.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益29億円(同29.5%減)を見込んでいる。

2025年12月期第3四半期決算短信

第3四半期決算補足資料

第3四半期決算説明資料