臨工重機 (LGMG)、ブラジル・サンパウロ州に拠点開設、南米市場での事業展開を加速

・鉱山・高所作業車市場に本格参入

臨工重機 (LGMG:Lingong Heavy Machinery):2025年11月5日

中国の建設機械メーカーである臨工重機(以下、LGMG)は11月4日、ブラジル・サンパウロ州インダイアトゥーバ市においてブラジル現地法人「LGMG Machinery Brazil Ltda.」の開設式典を開催した。同社の国際展開戦略における重要なマイルストーンとなる。
式典にはLGMGの智開印(Zhi Kaiyin)最高戦略責任者(CSO)が代表団を率いて出席し、ブラジル国内から約150社の顧客が参加。活気に満ちた雰囲気の中、新拠点の門出を祝った。

■戦略拠点として機能する現地法人

ブラジルの経済中心地であるサンパウロ州は、強固な産業基盤と発達した物流ネットワークを有しており、現地法人の事業展開に理想的な環境を提供する。新拠点では、LGMGの主力製品である鉱山機械および高所作業車の販売を中心に、包括的な機器ソリューションを提供する方針。

顧客サポート体制の強化策として、現地法人は部品倉庫を設置。広範囲の汎用部品在庫を確保することで、迅速な部品供給体制を構築し、アフターサービスの品質向上を図る。

■主要顧客から高い期待

式典にはブラジル国内の鉱山企業や建設会社など、幅広い業界から関係者が参加した。大手鉱山会社の代表者は「LGMGのブラジル進出を待ち望んでいた。機器調達の効率化とアフターサービスの向上が期待できる。同社の鉱山機械は当社の現場で優れた性能を発揮しており、現地法人設立により一層強固な協力関係が築けると確信している」とコメントした。

智開印CSOは式典の挨拶で、今回の開設を「ブラジルに蒔いた種」に例え、「太陽と雨が必要だが、それ以上に私たち全員の配慮と育成が必要だ」と述べ、同市場への長期的なコミットメントを強調。ブラジルおよび顧客との共同成長を通じ、相互の成功を目指す姿勢を明確にした。

■南米全域への展開基盤

ブラジル現地法人の設立は、LGMGにとって複数の戦略的メリットをもたらす。現地顧客のニーズをより深く理解し、カスタマイズされたソリューションを提供する基盤となるほか、部品倉庫による安定供給、効率的なサービスネットワークによる迅速な対応、充実した技術サポートなど、顧客に対する信頼性を大幅に向上させる。

さらに、ブラジルの地理的優位性を活用し、近隣の南米諸国への展開も視野に入れる。優れた物流網を持つブラジルを戦略的ハブとして、南米全域に製品とサービスを拡大する計画だ。

■LGMG概要
LGMGの親会社である臨工集団は1972年創業。中国建設機械業界トップ100企業、同業界5大グループの一つに数えられる。山東省済南市に本社を置くLGMGは、高所作業車、テレハンドラー、鉱山機械などを手掛け、世界の建設機械メーカートップ100、中国国内トップ30、中国の高所作業車メーカートップ5にランクインしている。
同社は欧州、北米、オーストラリア、インドネシア、日本、韓国などに完全子会社を設立済み。2023年にはメキシコに世界製造拠点を完成させ、本格稼働を開始している。中国とメキシコを製造ハブとし、10カ所以上の海外子会社を基盤として、販売、研究開発、製造、サービスの現地化を推進する「グローバル・エコシステム・エコノミー」モデルを構築中。

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