日東工業、約74億円投じ栃木・野木に第2工場を建設

・データセンター需要に対応し情報通信製品の生産能力を強化

電機機器メーカーの日東工業(愛知県長久手市)は11月10日、栃木県下都賀郡野木町の栃木野木工場隣接地に「第2工場」を建設すると発表した。投資額は約74億円で、2027年9月の竣工、2028年4月の稼働開始を予定している。

同社は2020年に隣接地を取得していたが、コロナ禍など外部環境の不透明さから建設計画を一時見合わせていた。近年、データセンターの新設や拡張が相次ぎ、情報通信機器向け製品の需要が拡大していることを受け、システムラックや情報通信用キャビネット、光接続箱などの生産体制を再編・拡充する狙いで新工場建設に踏み切る。

建物は鉄骨造平屋建てで、延床面積は約1.1万㎡。生産能力の増強に加え、既存の栃木野木工場と合わせて情報通信分野での競争力強化を図る。資金は自己資金および金融機関からの借入金などで賄う予定。

同社は「経営基盤の強化と成長分野への対応を加速し、持続的な事業拡大を目指す」としている。

<新工場計画の概要>
所在地:栃木県下都賀郡野木町川田1番1
新工場名:日東工業株式会社 栃木野木工場 第2工場
敷地面積:78,758.28㎡
延床面積:約11,000㎡
構造:鉄骨造・平屋建て
生産品目:システムラック、情報通信用キャビネット、光接続箱など
投資額:約74億円
資金調達:自己資金および金融機関借入金等
竣工予定:2027年9月
生産開始:2028年4月

<既存工場の概要(参考)>
所在地:栃木県下都賀郡野木町大字川田1番地5(および川田1番1)
敷地面積:43,000㎡(新工場用地を含む全体:約122,000㎡)
建物面積:18,000㎡
生産製品:システムラック

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