米マニトワック、25年7~9月売上は5.4%増の5億5,340万ドル

・欧州タワークレーン市場が回復基調に

マニトワック(Manitowoc Company, Inc.):2025年11月5日

米マニトワックは11月5日、2025年第3四半期(7~9月)の連結業績を発表した。受注高は前年同期比15.7%増の4億9,140万ドル、売上高は同5.4%増の5億5,340万ドル、純利益は500万ドルと、前年同期から1,200万ドルの増益となった。

非新品機(中古機、部品、サービスなど)販売は1億7,740万ドルで、前年同期比4.9%増と引き続き堅調に推移。調整後EBITDAは3,410万ドルと30.2%増加した。

同社のバックログ(受注残高)は6億6,650万ドルに達した。欧州ではタワークレーン市場の回復が続いており、5四半期連続で前年を上回る受注成長を記録した。一方、米州では関税影響によるクレーン需要の軟化が見られたものの、MGXディストリビューション事業の堅調な執行や製品構成の改善、非新品機販売の拡大が収益を下支えした。

アーロン・H・レーベンスクロフト(Aaron H. Ravenscroft)社長兼CEOは次のように述べている。
「第3四半期は堅実な成果を上げることができた。好調な製品ミックス、MGX事業の強い執行、非新品機販売の拡大、そして関税影響を打ち消すための対策が奏功した。第3四半期の結果は、通期ではEBITDA予想レンジの下限付近での着地を見込む当社の見解を裏付けるものである。」

また同氏は、「短期的には課題もあるが、長期的な見通しは依然として強い。新製品開発への投資を継続するとともに、アフターマーケット製品の拡充により、より収益性の高い非新品機販売の拡大を目指す」とコメントした。

■マニトワック社について
マニトワック社は1902年創業で、120年以上にわたる歴史を持つ。ウィスコンシン州ミルウォーキーに本社を置き、世界有数の産業用リフティング機器メーカーとして知られる。

事業内容:油圧式モバイルクレーン、ラチスブームクローラクレーン、ブームトラック、タワークレーンの設計・製造・販売・サービス
主要ブランド:グローブ(Grove)、マニトワック(Manitowoc)、MGXエクイップメントサービス、ナショナルクレーン(National Crane)、ポタン(Potain)、シャトルリフト(Shuttlelift)、アップフィッツ・バイ・アスピンエクイップメント(Upfits by Aspen Equipment)

ニュースリリース
第3四半期プレゼン資料