・脱炭素化と高層建設現場のニーズに対応、4輪操舵で狭所作業性も向上
ホロット(Haulotte):2025年11月3日
高所作業車大手のホロットは、電動高所作業車シリーズ「PULSEO(パルセオ)」に、作業高21mクラスのラフテレーン型電動シザーリフト「HS21 E」および「HS21 E PRO」の2機種を投入した。脱炭素化への対応と高層建設現場における作業効率向上の要請に応える新製品として、パワー、精度、耐久性を兼ね備えた100%電動仕様となっている。
■高い機動性能を実現
新機種の最大の特徴は、作業現場での機動性を大幅に向上させる多彩な走行モードにある。標準装備の2輪操舵に加え、PRO版には4輪操舵機能を標準搭載。複雑な操作が必要な場面でも旋回半径を大幅に縮小し、狭隘な現場での機動性を高めた。さらに「クラブモード」と呼ばれる横行走行機能により、壁面や構造物に接近した作業時のプラットフォーム位置決めが容易になるなど、作業性の向上が図られている。
後輪には自動整列機能を搭載し、最大作業高での走行も可能。屋内外を問わず使用できる仕様で、ゼロエミッションかつ低騒音という電動ならではの特性を生かし、都市部の建設現場や騒音規制の厳しい環境でも活躍が期待される。
■デジタル技術で稼働率向上
メンテナンス性の向上にも注力している。同社独自のディスプレイシステム「ホロット・アクティブスクリーン」により、アラート情報、メンテナンス履歴、高度な診断データにアクセスが可能。オペレーター自身が故障箇所を特定できるため、ダウンタイムの短縮とトラブルシューティングの簡素化を実現した。
また、テレマティクスソリューション「SHERPAL(シェルパル)」との連携により、機械の状態、稼働状況、メンテナンス時期などをリモートでリアルタイム監視。保有車両の管理最適化と稼働率向上に貢献する。
■拡充するPULSEOシリーズ
今回の新機種投入により、PULSEOシリーズは作業高や用途に応じた幅広いラインアップを実現。高所作業、長時間稼働、環境配慮という建設現場の多様なニーズに対応する総合的な製品群となった。
ホロットは「PULSEOシリーズにより、静粛で効率的、そして環境に優しい、明日の建設現場を構築していく」とコメントしており、電動化による建設機械の脱炭素化を積極的に推進する姿勢を示している。
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