ダイフク、京都市に新研究開発拠点「京都Lab」稼働開始

・フィジカルAI活用で搬送技術の高度化へ

マテリアルハンドリングのリーディングカンパニーであるダイフクは11月6日、研究開発体制の強化を目的に、京都市左京区に新拠点「京都Lab」を開設し、6日より業務を開始したと発表した。DX・AI分野の技術革新を背景に、同社は開発スピードの向上と技術人材の確保を急務と捉え、滋賀事業所に加えた新たなR&D拠点として本施設を位置づける。

■技術人材の集積と事業横断型開発体制を構築

京都Labでは、ITエンジニアやAI技術者などの専門人材を新規採用し、各事業部の設計・開発部門と連携した体制を構築。2027年度までに約90名規模への拡充を計画している。施設は京都市左京区の岡崎・聖護院エリアに位置し、床面積は約900㎡。事業部ごとの専有エリアを設けるとともに、執務エリアはフリーアドレス制を採用し、部門間の交流と技術融合を促進する。

■フィジカルAIによる次世代搬送技術の開発加速

同拠点では、AGVやロボットの制御技術、半導体製造ライン向け搬送システムのソフトウェア開発など、フィジカルAIの活用を含めた先端技術の研究開発を推進。滋賀事業所からのアクセスも良好で、大阪近郊からの通勤も可能な立地となっている。

■完全無人化・サステナブル化を見据えた開発戦略

下代社長は「京都Labの開設により、完全無人化の実現とサステナビリティに配慮した製品・サービスの開発を加速させ、新たな価値創造と企業成長につなげていく」とコメント。2026年には東京Labの開設も予定されており、同社の研究開発体制は今後さらに拡充される見通しだ。

<京都Labの概要>
所在地:〒606-8357
京都市左京区聖護院蓮華蔵町31-1 4階
京阪本線「三条」駅、地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分
床面積:約900m2
機能:各事業における研究開発
主な施設:事業部占有エリア、執務エリア、応接室、会議室
業務開始日:2025年11月6日

ニュースリリース