オークマ、小型複合加工機『MULTUS U1000/U2000』を発表

・高精度・高剛性・工程集約を両立し、医療・EV・精密機器分野の生産性向上に貢献

オークマは11月5日、小型複合加工機の新製品『MULTUS U1000』『MULTUS U2000』を発表した。高精度の長時間安定維持と高い加工性能を両立しつつ、クラス最小レベルの機械幅を実現。工程集約と自動化による生産性向上を狙う。

■旋削主軸と大容量マガジンを搭載した高機能モデル

『MULTUS U1000』は6インチチャック、『MULTUS U2000』は8インチチャックに対応する旋削主軸を搭載。両機種ともに80本収納可能な大容量工具マガジンを標準装備し、多品種部品加工への対応力を高めた。これらの仕様を備えながら、設置面積を抑えたコンパクト設計を実現している。

■難削材対応と長時間精度維持を両立

医療機器部品に多く見られる複雑形状やチタン材などの難削材加工に対応する高剛性構造と、長時間にわたり精度を安定維持する熱変位制御技術を搭載。これにより、工程集約や自動化ラインへの組み込みが可能となり、加工現場の生産性向上に寄与する。

■主な用途:医療・精密機器・EV・ロボット分野の中小物部品加工

対象分野は、医療機器、精密機器、EV、ロボットなどの中・小物部品。小型・高機能化が進むこれらの分野において、加工精度と柔軟性を両立する本機の導入により、工程数削減と自動化による省人化が期待される。

■展望:スマートファクトリー化への布石

オークマでは本機を、スマートファクトリー化に向けた中核設備として位置づけており、今後の製造現場における自律加工・自動搬送との連携強化を視野に入れている。

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