ジェイテクト、25年4〜9月売上1.3%増の 9,301億円、事業利益29.3%増益、通期予想を上方修正

ジェイテクトが10月31日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期、25年4〜9月)連結決算は、売上収益が前年同期比1.3%増の9,301億7,500万円と増収を確保した。利益面では、原価改善効果等が奏功し、事業利益が同29.3%増の331億6,800万円、営業利益が同2.0%増の260億5,400万円を達成した。税引前利益は同21.4%増の236億7,500万円、親会社の所有者に帰属する中間利益(純利益に相当)は同95.2%増の121億6,300万円と大幅な増益となった。 
1株当たり中間利益(EPS)は、前年同期の18円17銭から38円21銭へと伸長している。 

■経営成績の概況
当中間連結会計期間の経済環境は、米国の関税をはじめとした通商政策の影響は懸念されるものの、自動車生産や設備投資は深刻な減速は見られず、底堅さを維持した。このような環境下、当社グループは売上収益が前中間連結会計期間に比べ116億9,500万円(1.3%)の増収を達成。事業利益は、販売増加と原価改善の効果等により、円高や米国通商政策の影響を吸収し、前中間連結会計期間に比べ75億1,500万円(29.3%)の増益を確保した。親会社所有者に帰属する中間利益も、前中間連結会計期間に比べ59億3,200万円(95.2%)増加し、大幅な増益で着地した。 

■セグメント別業績

<自動車セグメント>
売上収益は、日本や北米等での販売増加により、円高や欧州・中国での販売減少の影響を上回り、前中間連結会計期間に比べ1.7%増の6,587億4,600万円となった。事業利益は、販売増加と原価改善効果等により、円高や米国関税の影響があるものの、同34.1%増の164億3,300万円と増益を牽引した。 

<産機・軸受セグメント>
売上収益は、北米やアジア等での販売増加があったものの、円高の影響や欧州ニードルローラーベアリング事業の譲渡手続き完了により、前中間連結会計期間に比べ2.2%減の1,721億3,400万円となった。事業利益は、原価改善の効果等により、同51.9%増の76億4,000万円と大きく増加した。 

<工作機械セグメント>
売上収益は、円高の影響があるものの、日本や北米を中心に販売が増加し、前中間連結会計期間に比べ4.5%増の992億9,400万円となった。事業利益は、販売増加や原価改善の効果等により、9億5,200万円(同11.9%増)の89億3,800万円となった。 

■2026年3月期通期連結業績予想

通期の連結業績予想は、2025年7月31日に公表された数値から上方修正された。 

修正後の通期予想は、売上収益が前期比12.4%増の1兆8,400億円。事業利益は同17.6%増の600億円、営業利益は同30.0%増の500億円を見込む。税引前利益は同45.7%増の450億円、親会社の所有者に帰属する当期利益(純利益に相当)は同45.8%増の200億円を予想している。 
1株当たり当期利益(EPS)は、62円83銭となる見通し。 

業績予想の修正に関する詳細は、決算発表と同日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照のこととしている。なお、通期の為替レートの前提は、1USドル145円、1ユーロ169円(第3四半期連結会計期間以降は170円)である。 

2026年3月期第2四半期決算短信

決算補足資料

決算概要