英国の建設機械、25年9月の販売は前年同月比13%増、テレハンドラーと油圧ショベルが牽引

・1〜9月累計は前年同期比8%増

英国建設機械協会(CEA):2025年10月27日

英国の建設機械販売が9月に大きく回復した。英国建設機械協会(CEA)とSystematics Internationalが共同運営する「UK Construction Equipment Data Exchange」の最新報告によると、9月の建設・土木機械の小売販売台数は前年同月比で13%超の増加となり、8月の減速局面から反転した。

2025年1〜9月累計では、販売台数が前年同期比8%増となり、通年では一桁台の伸びで推移するとの予測に沿う結果となっている。業界では年後半も緩やかな成長基調が続く見通しだ。

機種別では、建設用テレハンドラー(伸縮式フォークリフト)が依然として市場をリードし、1〜9月の販売は前年比15.1%増と好調。油圧ショベルも10%増、ミニ・ミディショベルは8%増と堅調に推移した。これら主要4機種で全体販売の約85〜90%を占める。

一方、ホイールローダは主要カテゴリの中で最も低調で、販売は前年を10%以上下回った。ただし、販売規模の小さい「その他」機種群は改善傾向を示しており、現在は前年同期比4%減まで回復している。

同報告書によれば、9月の結果は英国建設機械市場の需要が依然として底堅いことを示しており、年末に向けて安定した成長が続く可能性が高いとしている。

データの詳細(地域別・機種別内訳)は、CEA会員向けに限定公開されている。

出典:UK Construction Equipment Data Exchange(英国建設機械協会〈CEA〉、Systematics International)

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