椿本チエイン、高速・高精度AI画像認識リニソート検品システムが“超”モノづくり部品大賞「奨励賞」受賞

椿本チエインは10月31日、世界最高水準*の高速・高精度を誇る「AI画像認識を組み込んだリニソート検品システム」で、2025年“超”モノづくり部品大賞「奨励賞」を受賞したと発表した。物流現場の省人化・高効率化、社会課題の解決に向けた先進技術の実用化が評価された。

椿本チエインが開発したリニソート検品システムは、従来のバーコードやRFIDなどによる認識方式とは異なり、独自の「AI(あい)てむ鑑定士®」による画像認識技術を搭載している。EAGLYS(東京都渋谷区)と共同開発した同技術は、リニソートのトレー上で仕分けされる商品をAIで瞬時に判別。自社調べでは超高速(約0.1~0.4秒)かつ認識正解率99.99%以上という世界最高レベルを達成した。

同システムは、ラベル・タグの準備やスキャン作業などの手作業不要で、極めて類似した商品も正確に自動識別できる。また、判別結果は作業者端末や専用Webシステムから検索・確認が可能となっている。

2025年“超”モノづくり部品大賞は、産業界の競争力強化に資する「縁の下の力持ち」となる部品・部材に与えられるものであり、主催はモノづくり日本会議と日刊工業新聞社。

同システムはすでにセンコーの複数物流センターで稼働を開始しており、今後は搬送システム全般への展開も目指している。椿本チエインは「AI画像認識技術」により物流・産業分野の省人化・無人化、さらには人手不足や長時間労働といった社会課題の解決に貢献していく方針。

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