椿本チエイン、中国・SEER社と提携、生産現場向け自律走行搬送ロボットの販売開始

椿本チエインは11月4日、中国のShanghai Seer Intelligent Technology Co., Ltd.(以下、SEER社)とパートナー契約を締結し、同社製の自律走行搬送ロボット「AMR(Autonomous Mobile Robot)」および「AGF(Automated Guided Forklift)」の国内販売を11月1日より開始したと発表した。

今回の提携により、椿本チエインは多様な自動搬送ソリューションを拡充し、製造現場や物流倉庫の自動化・省人化をさらに推進する。SEER社は中国・上海を拠点に、知能ロボット制御技術やナビゲーションソリューションを展開する企業で、AMR・AGFをはじめ、複数機種の搬送ロボットと統合制御プラットフォームを開発している。

同社のロボットは、自己位置認識や障害物回避機能を備え、ルート変更や複数台協調運転にも対応。従来のAGV(Automated Guided Vehicle)より柔軟な運用が可能であり、工程間搬送やピッキング作業など多様な用途で効率化を実現できる点が特徴だ。

椿本チエインでは、これらのAMR・AGFを同社の搬送システムやコンベヤ技術と組み合わせ、顧客の生産・物流ラインに最適化した自動搬送システムの構築を目指すとしている。さらに、既存のマテリアルハンドリング機器やデジタルソリューションとの連携を進め、スマートファクトリー実現に向けた総合提案力を強化していく方針。

■補足
SEER社(Shanghai Seer Intelligent Technology Co., Ltd.)は2015年設立。AI制御やSLAM(自己位置推定・地図作成)技術を活用した自律搬送ソリューションを展開しており、グローバルにAMR・AGFの販売実績を持つ。

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