日立建機、スタートアップと協創する「LANDCROS Innovation Studios Mining Challenge」始動

・マイニング分野の革新テーマで世界募集

日立建機は11月4日、世界のスタートアップ企業を対象に新たなアイデアを募るプロジェクト「LANDCROS Innovation Studios Mining Challenge」を開始したと発表した。マイニング分野における課題解決と新価値創出を目的とするもので、応募締切は2026年1月20日。

今回の募集テーマは「SMARTER MACHINES(よりスマートな機械)」「SMARTER MINE SITES(よりスマートな鉱山現場)」「LOW IMPACT & SUSTAINABLE MINING(持続可能な鉱山運営)」の3分野。応募企業の中から各テーマ約3社、計10社程度を選定し、2026年4月16日にオーストラリア・ブリスベンで開催するピッチイベントに招待する。最終的に各テーマごとに1社を優勝企業として選出し、日立建機との協業を進める。

同プロジェクトは、欧州や豪州などで豊富な支援実績を持つアクセラレータ「ファウンダーズファクトリー(Founders Factory Ltd./本社:英国ロンドン)」と共同で実施する。日立建機は同社のネットワークや専門知見を活用し、マイニング分野のスタートアップとの連携をグローバルに推進する構えだ。

「LANDCROS Innovation Studios」は、日立建機が推進する協創型イノベーションの場であり、グループ会社、顧客、スタートアップなど多様なパートナーが交わり、次世代事業の創出を目指すエコシステム。昨年度は「日立建機チャレンジ2024」として建機のコネクテッド化をテーマに実施し、世界127社の応募があった。現在も優勝3社との協業が進行しているという。

日立建機のマイニング事業は、露天掘り分野を中心に「Pit to Plant(採掘から選鉱まで)」の各工程に対応する製品・サービスを展開。近年はM&Aにより鉱山運行管理、データ分析、選鉱設備の耐摩耗部品などを担う企業を傘下に迎え、トータルソリューション提供体制を強化している。今回のチャレンジを通じて、外部企業との共創による革新的ソリューションの開発を一層加速する。

なお、日立建機は2027年4月1日付で社名を「ランドクロス株式会社」に、ブランド名を「LANDCROS」に変更する予定。マイニング分野におけるイノベーション創出を通じ、持続可能な資源開発への貢献を目指す。

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