・ティッシュ製造ラインPM35の安定操業と製品品質向上を支援
バルメット(Valmet):2025年9月30日
フィンランドの産業機械メーカーバルメットは、スウェーデン・マリエスタード(Mariestad)にあるMetsä Tissue(メッサ・ティシュ)社の製紙工場に最新の品質管理システム(QCS)「Valmet IQ」を納入する。対象設備はティッシュ製造機PM35で、同社の分散制御システム(DCS)との統合により、操業の簡素化と製品品質の安定化が図られる。
Metsä Tissueスカンジナビアの技術開発エンジニアであるLeif Forsander(レイフ・フォルサンダー)氏は、「Valmetの最新QCSスキャナへの更新により、操業の複雑性が軽減され、製品の一貫性と加工性が向上します。製紙から加工までの工程全体で品質管理を強化できる点が大きなメリットです」とコメントしている。
今回の納入は、両社の長年にわたる協業関係をさらに強化するもので、同工場へのティッシュ製造ラインPM37(Valmet Advantage DCT 200)および2基の加工ラインの導入に続くもの。
バルメット社オートメーション事業部のシニアセールスマネージャーRoger Holmedahl(ロジャー・ホルメダル)氏は、「スウェーデン国内のNyboholm工場およびPauliström工場でのQCS導入実績を踏まえ、今回のPM35への展開も非常に前向きに捉えています。旧システムの更新により、将来的な製品品質と操業性能の維持が可能になります」と述べている。
<納入仕様>
今回納入される「Valmet IQ」には、スキャナ機能に加え、原紙の坪量・水分・柔軟性の測定機能が搭載される。これにより、製品品質の監視と最適化が自動化され、重要な制御ポイントの精度が向上。加えて、機械的な設置工事およびシート搬送部の改造もバルメットが一括して担当する。予知保全と24時間サポートを含むサービス契約により、スムーズな立ち上げと安定稼働が保証される。
<顧客企業概要>
Metsä Tissue社は、Metsäグループのティッシュおよび耐油紙部門で、家庭用・業務用衛生製品および食品包装向け耐油紙を製造。主なブランドにはLambi、Serla、Mola、Tento、Katrin、SAGAがあり、2024年の売上高は12億ユーロ、従業員数は約2,500名。
コメントを投稿するにはログインしてください。