三一重工、建機業界首位を維持、中国製造業500強で104位にランクイン

・「三化戦略」推進で海外展開と技術革新を加速

三一(SANY):2025年9月24日

中国企業連合会と中国企業家協会は9月20日、2025世界製造業大会の開幕式において「2025中国製造業企業500強」ランキングを発表した。建設機械大手の三一集団(SANY Group)は104位にランクインし、建設機械業界では首位の地位を維持した。

同ランキングの発表は今回で21回目。大会では、2024年の世界経済が多重の課題に直面する中、中国経済は全体的に安定した運営を保ち、「安定の中での前進」を実現したと評価。中国製造業500強企業は革新的突破により課題に対応し、構造最適化により基盤を固めており、全体的な発展において支柱的地位の維持、収入規模の基本的安定、経済効益の減少幅縮小、革新動力の持続的強化、産業構造の継続的最適化、輸出の強靭性着実向上といった特徴を示していると述べた。

■「三化戦略」で世界市場を席巻

過去1年間、三一集団は「グローバル化、デジタル・インテリジェント化、低炭素化」の「三化戦略」を全力で推進してきた。

グローバル化では、世界180以上の国・地域で事業を展開し、30以上の国・地域で現地第1ブランドとなった。少なくとも1つの製品カテゴリーで122の国・地域において市場シェア首位を獲得している。

デジタル・インテリジェント化では、韶山ブレード工場が世界経済フォーラムの「ライトハウスファクトリー」リストに選出されたほか、長沙5G全接続工場が工業情報化部の5G工場名簿に登録された。

低炭素化では、電動化製品101モデルを投入し、新技術57項目を開発・応用。業界内で初めて電動化製品の売上高100億元突破を実現した。また、電源・送電網・負荷・蓄電統合システムやマイクログリッド事業でも画期的な進展を遂げた。

■新質生産力の育成に注力

三一集団は今後も「三化戦略」の深化を継続し、高品質発展路線を揺るぎなく歩む方針を示している。新質生産力(新しい質の高い生産力)の育成を加速し、科技革新と産業アップグレードを持続的に推進することで、実体経済発展の基盤をさらに強固にし、現代化産業システム構築により多くの力を貢献するとしている。

建設機械業界は世界的に電動化シフトが本格化しており、三一集団の「三化戦略」は業界の潮流を先取りした取り組みとして注目される。特に電動化製品での売上100億元達成は、中国建機メーカーの技術力向上と市場対応力の高さを示す象徴的な成果といえよう。

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