コネクレーンズ、中国・無錫のバルメット新拠点に大型クレーンを納入

コネクレーンズ(Konecranes):2025年9月25日

フィンランドのコネクレーンズ(Konecranes)は、バルメット ペーパーテクノロジー(Valmet Paper Technology, China Co., Ltd.)から、中国・無錫(Wuxi)における拠点移転プロジェクト向けに包括的なクレーン設備を受注した。契約は2025年5月に締結され、納入は同年11月を予定している。

バルメット ペーパーテクノロジーは、製紙産業向けに生産プロセスを最適化する技術やサービスを提供している。無錫で進められている移転プロジェクトでは工場能力を拡大し、生産性と品質を高める先進設備を導入する。

今回の受注内容には、126トン対応のダブルガーダークレーン2基、80トン対応のダブルガーダークレーン2基に加え、ガントリークレーン、ジブクレーン、ワークステーションクレーンが含まれる。これらはインバータ制御、拡張速度範囲(ESR)、同期揚重機能、衝突防止などの高度な安全システムを備え、安全で信頼性の高い運用を支える仕様となっている。

大型クレーンは40〜126トン規模の機器搬送に対応し、小型クレーン群は軽量組立作業を担う。高容量機と精密作業機を組み合わせることで、工場内の物流効率を高め、柔軟な生産体制を構築する。

コネクレーンズ中国法人のインダストリアル機器担当セールスディレクター、David Ma氏は「高荷重を精密に扱い、安全要件を満たすソリューションが求められた。大型クレーンと柔軟な小型システムを組み合わせることで、バルメットの生産プロセスに最適化した提案ができた」とコメントしている。

また、バルメット ペーパーテクノロジー(中国)のプロジェクトマネージャー、Xinwei Fang氏は「コネクレーンズは計画段階から高い技術力と信頼性のあるプロセスマネジメントを示し、順調なプロジェクト開始につながった。両社はフィンランド企業として、革新と協調の価値観を共有しており、効果的な計画と実行を後押ししている」と述べた。

コネクレーンズは、顧客志向の事業展開と継続的な改善を柱に、デジタル化や新技術への投資を通じて、効率的で脱炭素化・循環型・安全な物流ソリューションを推進している。

■ コネクレーンズ(Konecranes)について
コネクレーンズは世界50カ国以上で約1万6,500人を擁し、幅広い産業にマテリアルハンドリングソリューションを提供するグローバルリーダー。2024年のグループ売上高は42億ユーロ。株式はナスダック・ヘルシンキ市場に上場(銘柄コード:KCR)。

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