BICES 2025、北京で開幕 ― 世界的建機展に1,400社が集結

中国工程机械工業協会(CCMA、中国建設機械工業協会):2025年9月23日

第17回中国(北京)国際建設機械・建材機械・鉱山機械展覧会(BICES 2025)が9月23日、北京の中国国際展覧センター(順義館)で開幕した。世界的に影響力の大きい建機関連展示会として、国内外から約1,400社が出展し、総展示面積は15万㎡を超える。

■官民・業界トップが多数参列

開幕式には、中国機械工業連合会の徐念沙会長をはじめ、三一重工、徐工集団、柳工、中联重科、山東臨工、太重集団、安徽合力、杭叉集団など中国主要メーカーのトップ、さらに米国キャタピラー(Caterpillar)、川崎重工、康明斯(Cummins)、恒立液圧など海外勢も顔を揃えた。併せて、ヨーロッパ、トルコ、中央アジアなど各国の業界団体代表や駐華外交団も出席し、国際色豊かな幕開けとなった。

■「高端・グリーン・スマート」をテーマに最新技術を披露

今回のBICESは「高端緑色・智慧未来(ハイエンド・グリーン・スマート未来)」をテーマに掲げ、屋外展示場、4大テーマ館、13の特設ゾーンを設け、業界の最新成果を総合的に紹介。建設、鉱山、道路、港湾、トンネル、都市インフラといった多様な現場ソリューションを、完成機メーカーと部品・技術サプライヤーが一体となって展示した。

会場では、三一、徐工、柳工、中联などの完成機に加え、恒立液圧、川崎精密、康明斯(Cummins)、潍柴動力、艾迪精密、壳牌(Shell China)などが参加し、主機からコア部品までを網羅する「全産業チェーン」を形成。併せて、展示会として初めて「新技術・新製品・新成果(三新)」名録を発表し、先端技術や新ビジネスモデルの普及促進を狙う。

■中国工程機械工業協会・蘇子孟会長あいさつ

主催者代表の蘇子孟会長(中国工程機械工業協会)は、「BICESは再び北京に世界の注目を集め、数万点に及ぶ新技術・新製品を披露する場となる。業界の研究開発力やサービス力を示すとともに、産業チェーン全体の技術進歩と市場拡大を後押しする」と強調した。

■「十四五」最終年に成果を集約

2025年は中国の第14次五カ年計画(十四五)の最終年にあたり、今回の展示会はその総仕上げとしての意味合いも大きい。産業の高度化、グリーン化、デジタル化を背景に、建設機械業界の「新質生産力」の育成や国際競争力強化に寄与するイベントとして注目される。

BICESは中国市場を基盤に世界へ開かれた国際展示会として、今後も業界の発展動向を占う重要な場となりそうだ。

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