山洋電気、ベトナム・フンイエン省に新工場建設を決定

山洋電気(東京都豊島区)は9月19日、ベトナム社会主義共和国フンイエン省の第二タンロン工業団地に新工場を建設することを決定したと発表した。冷却ファンやステッピングモータ、サーボモータなどの生産を担う拠点で、2026年9月に着工、2027年7月の稼働開始を予定している。

今回の新工場は、長野県上田市、フィリピン・スービック経済特別区に続く同社グループ3カ所目の大規模生産拠点となる。AI関連需要の高まりに伴う高性能サーバ・通信機器分野の拡大、さらに半導体製造装置やロボット産業など精密装置市場の成長を背景に、高性能・高品質かつカスタマイズ性の高い同社製品の需要が拡大していることに対応するもの。

新工場は鉄骨3階建てで、敷地面積は47,800㎡、延床面積は18,000㎡。投資額は約70億円を見込む。生産能力は冷却ファン約50万台/月、ステッピングモータ約5万台/月、サーボモータ約5千台/月を計画している。

同社は2021年から推進してきた「第9次中期経営計画」の最終年度にあたり、「殻を破る」をテーマに掲げ、グローバル市場での高品質製品・サービス提供を進めている。今回の工場新設により、生産体制を強化するとともに、世界市場における供給力と競争力の一層の向上を図る方針。

なお、本件による2026年3月期連結業績への影響は軽微としている。

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