三一重工、インドネシア鉱業展で大型契約獲得

・総契約額20億元超、東南アジア市場での地位確立を印象付け

三一(SANY ):2025年9月22日

9月17日から20日までジャカルタで開催された東南アジア最大規模の鉱業機械展示会「2025 Mining Indonesia」において、中国の建設機械大手・三一重工(SANY)が大きな成果を収めた。同展示会での契約総額は20億人民元(約420億円、21円換算)を突破し、同社の過去最高記録を更新した。

■包括的な鉱業機械ラインナップを展示

三一重工は今回、鉱業分野における主力製品群を一堂に展示した。出展機種は鉱山用掘削機(ショベル)、鉱山用ダンプトラック、モーターグレーダーなど、鉱山開発の全工程をカバーする製品構成となった。

注目を集めたのは、露天採掘向けに特化したSY750、SY1250H鉱山用掘削機と、SKT130S大型ダンプトラックだ。これらの機種は高トルク動力システムと省エネ設計により、作業効率の向上と同時に大幅な燃費改善を実現している。

■電動化製品群で脱炭素化ニーズに対応

特に注目されたのが「ブルー装備軍団」と銘打たれた電動機械シリーズだ。電動ダンプトラック、電動牽引車、電動ローダーで構成されるこのラインナップは、ゼロエミッション性能を武器に、現地鉱業界の環境配慮型経営への転換を支援する実用的ソリューションとして評価された。

■現地大手企業との戦略的パートナーシップ拡大

展示会期間中、三一重工はインドネシアの大手鉱業企業複数社との間で契約を締結した。契約総額20億人民元超という実績は、同社のインドネシア市場での地位向上を如実に示している。

「機械性能から保守サービスまで、三一重工の提供価値はインドネシア鉱業界のニーズに完全に合致している」と、契約を締結したインドネシア大手鉱業会社の調達責任者は評価した。

■2008年以降の着実な市場浸透が実を結ぶ

三一重工は2008年からインドネシア市場への本格進出を開始し、現地生産拠点の設立や専門サービス体制の構築を通じて販売実績を着実に伸ばしてきた。現在では同国の建設機械市場において上位グループに位置し、鉱業企業の機械調達における有力選択肢として認知されている。

同社は今後も「一流企業の創建、一流人材の育成、一流貢献の実現」という企業ビジョンのもと、現地ニーズに最適化した製品・サービスの提供を通じて、インドネシアのインフラ建設と鉱業の持続可能な発展に貢献していく方針を示している。

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