シチズンマシナリー、ドイツ販売子会社の新本社を建設

・延床面積2倍、欧州全域の販売・サービス体制を強化へ

シチズンマシナリー(長野県御代田町)は9月22日、ドイツ販売子会社シチズンマシナリー・ヨーロッパ(Citizen Machinery Europe GmbH、以下CME)の新本社を建設すると発表した。総投資額は約40億円で、2026年10月の竣工を予定している。

新本社はドイツ・オストフィルデルン市に立地し、延床面積は従来比2倍の5,900㎡。ショールームとパーツセンターを統合し、欧州全域をカバーする販売・サービス拠点として機能強化を図る。シュツットガルト空港から車で約10分と交通利便性に優れ、東欧を含む広域への対応力を高める。

欧州は同社にとって重要市場であり、ドイツ、イギリス、イタリア、フランス、スペインに販売子会社を展開。中期経営計画では、自動車産業の回復や設備投資拡大を背景に、東欧市場の販売強化を戦略の柱に据えている。CMEは旧Boley社工場を改装した現本社を利用してきたが、老朽化やスペース不足が課題となっており、新拠点での機能拡充により欧州全体の事業基盤を強化する。

■新本社の主な機能強化は以下の通り。
• ショールーム機能:デモ機を従来の10台から20台に増設し、大型Miyano機を含む幅広い機種を常設展示。
• エンジニアリング機能:自動化装置や稼働監視システムなどDX対応を強化。本社から駐在員を派遣し、現地開発やトレーニングを実施。
• パーツセンター機能:自動収納庫や最新管理ソフトを導入し、メンテナンス部品を迅速・効率的に供給。

また、環境対応としてソーラーパネル設置や敷地内緑化などを進め、工業団地でのカーボンニュートラルに寄与する計画である。

<新本社概要>
• 所在地:Maria-Telkes-Strasse 4, 73760 Ostfildern(シュツットガルト市近郊)
• 敷地面積:8,776㎡
• 延床面積:5,900㎡(予定)/地上2階建
• 竣工予定:2026年10月
• 投資金額:約40億円

<Citizen Machinery Europe GmbH 概要>
• 設立:1992年
• 代表者:Markus Reissig
• 従業員数:84人
• 事業内容:工作機械の販売・サービス

ニュースリリース