技研製作所、米国で「ジャイロパイラー™」レンタル開始

・北米市場での普及加速へ、都市インフラ需要に対応

技研製作所は9月18日、米国子会社・技研アメリカ(Giken America Corporation、本社・フロリダ州オーランド)が、鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラー™ F401-G1200」のレンタルを米国で開始したと発表した。

「ジャイロパイラー™」による「ジャイロプレス工法™」は、硬質地盤や地中障害物が存在する条件下でも、無振動・無騒音かつ省スペースで高剛性の鋼管杭連続壁を構築できるのが特長。日本ではすでに1,000件超の採用実績を有し、海外でも展開を拡大しているが、北米での実績はこれまでなかった。今回のレンタル提供により、北米でも実機の即時利用が可能となり、都市部のインフラ整備を中心に新たな需要獲得が期待される。

同社は北米での基盤構築を進めており、昨年には圧入機ユーザー向けの総合支援サービス「GTOSS™ North America」を開始。今年1月にはニュージャージー州に営業所を開設し、ニューヨーク州やフロリダ州、カリフォルニア州、ルイジアナ州などで採用事例が拡大している。

米国では老朽化インフラの改修需要が高まっており、連邦・州政府が年間数百億ドル規模の予算を投じている。現政権による歳出削減の動きはあるものの、橋梁や道路の改修・補強投資は今後も継続する見込み。同社は現地パートナーとの連携を強化し、北米での案件創出と技術普及を推進する方針。

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