ボルボCE (Volvo Construction Equipment):2025年9月18日
建設機械メーカーのボルボCEは、FIA世界ラリークロス(World RX)選手権におけるオフィシャル・トラックビルディング・パートナーとしての協賛活動を、本週末のシーズン最終戦をもって終了すると発表した。
同社は2022年から4年間にわたり同選手権を支援し、持続可能性・革新性・多様性・安全性を軸に、モータースポーツと建設業界の双方で活動を展開してきた。電動小型・中型機の導入拡大にあたり、イベントではコース造成や車両回収といった実際の作業にも活用され、電動建機の実用性と認知拡大に寄与してきた。
しかし、FIAが2026年に世界選手権を開催せず、また電動技術への注力を縮小する方針を示したことから、ボルボCEは今回の区切りをもって撤退を決定。「持続可能な建設業界への変革を推進するうえで十分な成果を得た」としている。
ブランド責任者のビル・ロー氏は「ディーラーやパートナーと共に、持続可能で生産性の高い未来の可能性を示すことができた。電動化における当社のリーダーシップを広く認知させる機会となった」と述べた。またブランドマネジメント責任者のスザンネ・カールソン氏も「技術だけでなく文化的変革が求められる中、このプラットフォームは影響力ある顧客層への訴求に有効だった」と語っている。
今後ボルボCEは、業界の電動化を牽引する姿勢を維持しつつ、同社のディーラーチーム「CE Dealer Team by Volvo CE」などとの取り組みを継続する方針。世界選手権という場は一区切りとなるが、持続可能な未来に向けた発信は今後も強化していく考え。