・新会社「HD 現代建機(HD Hyundai Construction Equipment)」、2026年1月発足予定
・圧倒的支持率で合併案可決、売上高14.8兆ウォン目標に世界市場での競争力強化図る
HD Hyundai XiteSolution:2025年9月16日
HD現代建機(HD Hyundai Construction Equipment)とHD現代インフラコア(HD Hyundai Infracore)の合併計画が9月16日、両社の臨時株主総会で圧倒的多数の賛成を得て承認された。新会社「HD現代建機(HD Construction Equipment)」として2026年1月の発足を予定しており、韓国最大級の建設機械メーカーが誕生する。
■99%超の高い支持率で合併承認
臨時株主総会では、HD現代建機が99.91%、HD現代インフラコアが99.24%という圧倒的な賛成率で合併案が可決された。HD現代建機は城南市盆唐区のグローバルR&Dセンターで、HD現代インフラコアは仁川市の本社でそれぞれ株主総会を開催した。
株式買取請求権の行使期間は10月10日まで設定されており、その後のレビュー期間を経て来年1月の正式発足を目指す。
■グローバル競争激化に対応、シナジー効果に期待
今回の合併は7月1日に発表されたもので、世界経済の不確実性の高まりと建設機械業界の競争激化に対応することが狙い。両社は統合により市場対応力の向上、将来技術力の確保、コスト競争力の強化を図る。
世界最大の議決権行使助言会社である米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズ(ISS)も今回の合併を推奨していた。また、国内主要格付機関や証券会社のレポートでも合併によるシナジー効果について肯定的な見解が示されている。
■2030年売上高14.8兆ウォン目標、世界トップクラス目指す
新会社「HD現代建機」は2030年までに売上高14.8兆ウォン超を目標に掲げ、世界トップクラスの建設機械メーカーとしてのポジション確立を目指す。建設機械、エンジン、アフターマーケットサービスの全事業領域でバランスの取れた成長を追求する方針。
主要戦略として、▽基礎競争力強化▽収益源の多様化▽統合された意思決定プロセスによる将来成長動力確保――の3点を掲げている。
HD現代建機事業部の関係者は「株主の皆様の信頼に感謝申し上げる。韓国を代表する建設機械企業として、国内建設機械産業発展の新たなマイルストーンを築いていく」とコメントした。