コマツ、ティアフォー・EARTHBRAINと協業し建機の自動運転技術を開発

コマツは9月18日、子会社のEARTHBRAINとともに、オープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するティアフォーと協業し、建設機械の自動運転技術の実用化に向けた取り組みを開始したと発表した。

3社は日本の土木・採石現場を対象に、アーティキュレートダンプトラック「HM400」(最大積載質量40トン)およびリジッドダンプトラック「HD785」(同93.9トン)の自動運転化を進め、2027年度までの実用化を目指す。

コマツは建設機械の車両技術、EARTHBRAINは現場管制システムの開発、ティアフォーは自動運転システム開発と現場実装を担当し、それぞれの強みを持ち寄る。これにより、現場状況に応じた最適ルート選定と安定した走行制御を実現し、運搬効率の大幅な向上を図る。あわせて省人化による人手不足解消や燃料消費の最適化、無人稼働による安全性向上などの効果も見込む。

開発対象はまずダンプトラック2機種だが、将来的には他機種や製鉄・プラント現場などへの導入、さらには海外市場展開も視野に入れる。

3社は建設機械の自動運転と現場のスマート化を推進し、労働環境の改善や持続可能な施工現場の実現に貢献していく方針。

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