HD現代インフラコア、仏で緊急自動停止技術を初披露

・欧州建機市場で安全性アピール、顧客基盤拡大へ

HD現代エクサイトソリューション (HD Hyundai XiteSolution):2025年9月14日

HD現代インフラコア(HD Hyundai Infracore)は9月14日、仏コンピエーニュのセーヌ・ノール欧州運河建設現場で、新型油圧ショベル「DEVELON(ディーベロン)」に搭載した緊急自動停止(E-STOP)技術などスマート安全機能の実証デモを初めてフランスで実施したと発表した。現地時間8日から11日まで4日間にわたり、労働省管轄の建設安全団体OPPBTP(建築・公共工事災害防止協会)の監督の下で行われた。

■大手建設各社に実演
同デモには、ブイグ(Bouygues)、エイファージュ(Eiffage)など仏大手建設会社を含む5社が参加。基本性能の検証に加え、転倒リスク警告、全方位モニタリング、そして緊急自動停止機能などの先進安全技術が披露された。なかでもE-STOPは、車両の自動ブレーキと同様にカメラやセンサーが作業半径内の人や障害物を検知すると機体を自動停止させる仕組みで、現場作業者らの注目を集めた。

■製品化は来年から
E-STOPは2026年から量産機への搭載を開始する計画で、同社は現場の安全水準を一段と高める技術として開発を継続する方針だ。実証を通じ仏政府関係者や業界関係者に直接アピールできたことで、欧州でのブランド信頼性向上と顧客拡大につながるとみられる。

■欧州市場の成長見通し
調査会社Fact.MRによれば、欧州の建設機械市場は2025年の1,985億ドル(約276兆ウォン)から年平均6%成長し、2035年には3,555億ドル(約494兆ウォン)に達すると予測されている。高い安全基準が求められる欧州市場での技術実証は、同社にとって戦略的な意味合いが大きい。
同社関係者は「安全規制の厳しい欧州市場で、DEVELONのスマート安全技術を実際に披露できた。今後も現場の安全性と効率を高める技術開発を続ける」とコメントした。

■背景
フランスのOPPBTPは1947年に設立された建設業界の安全団体。2022年からは重機と歩行者の接触事故防止を目的とした「Stop Collision」プロジェクトを産業界と共同で推進しており、今回の実証はその一環として行われた。

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