HD現代エクサイトソリューション (HD Hyundai XiteSolution
):2025年9月14日
HD現代(HD Hyundai)グループの建機事業会社、HD現代エクサイトソリューションは、KB金融グループ(KB Financial Group)と金融提携を結び、東南アジア新興市場での建設機械ビジネス拡大を図る。第1弾としてインドネシア市場に乗り出し、その後、タイやベトナム、インドなどへの展開も検討する。
提携は「東南アジア事業拡大のためのファイナンシング・パートナーシップ」と題し、9月5日に発表。前日の4日、HD現代グローバルR&Dセンターで調印式を行った。調印式には、HD現代エクサイトソリューションのチョ・ヨンチョル(Cho Young-cheul)社長、ソン・ヒジュン(Song Hee-jun)営業戦略本部長、ペ・ヨンジュ(Bae Yeon-joo)財務本部長、KB金融グループのイ・ジェグン(Lee Jae-keun)グローバル事業本部長、KBキャピタルのビン・ジョンイル(Bin Jung-il)社長らが出席した。
東南アジアは欧州、北米、中国と並ぶ世界4大建機市場の一つとされる。最大市場であるインドネシアは人口2億8,000万人を抱え、毎年約2万台の建機需要があり、域内シェアの約半分を占める。2019年以降は年率13%の成長を続けている。
今回の提携を通じ、両社は現地顧客が抱える資金調達面での課題を緩和し、リースや分割払い、保険商品などの金融ソリューションを提供。販売・金融両面でのネットワークを活用した顧客サービスやアフターサポートの強化にも取り組む。HD現代は自社ブランド「HYUNDAI」「DEVELON」の供給体制を基盤に、販売を現在の年1,000台規模から20%以上増やす目標を掲げる。
競合の日本・中国メーカーは既に現地金融機関との連携でシェアを拡大しており、HD現代は今回の金融提携で優位性強化を狙う。チョ社長は「グローバル市場で勝ち残るには製品力に加え、現地に合った金融ソリューションが欠かせない」とし、イ本部長も「両社の協業により新たな金融エコシステムを創出できる」と述べた。
■計画概要
・提携名称:「東南アジア事業拡大のためのファイナンシング・パートナーシップ」
・初期対象国:インドネシア(今後タイ、ベトナム、インドへ拡大予定)
・現地需要:年間約2万台、域内シェア約50%
・販売目標:インドネシア販売を年間1,000台規模から20%超拡大
・協業内容:リース・分割払い・保険商品などの金融支援、販売・サービス網との連携強化
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