石垣(東京都千代田区)は、香川県坂出市に第四工場を建設する。9月1日に着工し、同8日に地鎮祭を実施した。竣工は2026年12月末、稼働開始は2027年1月4日を予定している。新工場はグリーントランスフォーメーション(GX)の推進を掲げ、環境負荷低減と生産性向上、地域経済への貢献を目指す。
今回の投資により、主力製品である下水汚泥脱水機「ISGK型 圧入式スクリュープレス」の生産能力は従来比2倍に拡大する見通し。塗装工程では加温設備を導入し、冬季乾燥時間を半減させることで生産能力を1.3倍に高める。工場全館に空調を整備し、太陽光発電設備を導入するなど、省エネ・脱炭素化にも取り組む。
坂出市で1958年に創業した同社は、水処理機器の製造を通じて水インフラを支えてきた。国内では上下水道設備の老朽化更新需要、海外では鉱山向け大型脱水設備需要が拡大しており、こうした多様化するニーズに応える生産拠点強化と位置づけている。
第四工場は、香川県の「地域経済牽引事業計画」にも認定され、税制優遇措置を活用する予定。地域経済への波及効果や雇用創出も期待されている。工場長の三野広幸氏は「環境負荷低減と作業環境改善を両立し、若手人材の採用促進にもつなげたい」とコメントしている。
<第四工場の概要>
所在地:香川県坂出市江尻町字本条新田1番85
土地面積:83,166.93㎡
建築面積:3,920㎡
延床面積:3,876㎡
構造:鉄骨造 地上1階(一部2階)、高さ18m
投資額:約23億円(建物・設備含む)
竣工:2026年12月31日
稼働開始:2027年1月4日
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