山河智能、最大トン数の垂直リフト式コンパクトトラックローダを北米へ出荷

山河智能装備集団(SUNWARD Intelligent Equipment Group):2025年9月5日

山河智能(SUNWARD)は9月5日、自社開発による最大トン数の垂直リフト式コンパクトトラックローダ「SWTL5238」を北米市場向けに量産出荷したと発表した。

同機は外観と内装を刷新し、シンプルな造形と明快な輪郭で高い技術感と構造的な強さを表現した。コアとなる垂直リフト機構は独自開発で、従来より大きなリフト高さとコンパクトな垂直度を実現し、作業効率を向上させている。キャブドアは従来の横開き式ではなく上方開き式を採用し、アームの位置に関わらず開閉できる構造とすることで、操作性と緊急時の安全性を高めた。

SWTL5238は全密閉型の加圧キャブを装備し、防塵性能を強化。環抱式の内装レイアウトにより、ディスプレイや操作系統を合理的に配置し、快適性を高めている。電制式のアシスト油圧システムを搭載し、エンジン出力を効率的に利用できるほか、多彩なアシスト機能を備え、作業性能の向上とオペレーターの負担軽減を両立。さらに後方上置き型の独立冷却システムは、温度制御付き可変速や反転送風に対応し、冷却性能と騒音低減をバランスさせた。冷間始動性の向上とエンジン全体の性能最適化も図っている。

山河智能のコンパクトトラックローダは、国産ブランドの中で国際市場販売台数上位に位置する。今回の新世代「Fシリーズ」の投入により、同社は製品競争力を一段と高め、顧客に多様な選択肢と付加価値を提供していく考え。

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