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ノムラフーズ、宇治市に冷凍食品の新工場建設、伏見区から拡張移転

日清製粉グループ本社(東京都千代田区)は9月8日、グループ会社ノムラフーズ(京都市伏見区)が、京都府宇治市安田町の国道24号線沿道地区に冷凍食品の新工場を建設すると発表した。既存の伏見区工場を拡張移転するもので、2025年12月に着工し、2027年6月の稼働を予定している。

同社は1978年に創業し、京料理の伝統を生かした「京のおばんざい」製造を手掛けてきた。1987年には業界に先駆けて「冷凍おせち」を開発し、以降、冷凍惣菜製品を主力とする。京都市内では直営飲食店2店舗を運営し、素材を生かした味づくりにこだわっている。

冷凍食品市場は社会構造の変化を背景に拡大が見込まれる一方、現工場は稼働から38年が経過し、生産・保管能力の限界が課題となっていた。新工場では自動化・省人化技術を導入し、環境負荷にも配慮した「次世代型冷凍食品工場」と位置付け、ローコストオペレーションの構築と供給体制の強化を図る。

新工場の規模は敷地面積約1万㎡、総工費約80億円。年間生産能力は約1,800万食を見込み、主力製品は冷凍おせち料理や和惣菜類となる。ノムラフーズはグループの中食・惣菜事業の成長をけん引する拠点として、差別化された商品供給に取り組む考えだ。

<ノムラフーズ新工場の概要>
所在地:京都府宇治市安田町鵜飼田86番地1
敷地面積:約10,000㎡
総工費:約80億円
生産能力:年間冷凍食品1,800万食
生産品目:冷凍おせち料理類、和惣菜類
着工:2025年12月頃
稼働:2027年6月頃

ニュースリリース

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