・高密度I/Oと相互運用性で農業機械制御の新基準へ
ダンフォス(Danfoss ):2025年9月12日
デンマーク・ノードボー、ダンフォス パワーソリューションズ(Danfoss Power Solutions)は、同社の車載制御ユニット「XL104コントローラー」がISOBUS認証を取得したことを発表した。これにより、農業機械分野における制御機器の相互運用性と信頼性が一層強化される。
ISOBUSは、農業機械間の通信規格として国際的に認知されており、異なるメーカー間でもシームレスな接続とデータ交換を可能にする。XL104の認証取得により、OEMはISOBUS準拠の実装や仮想端末との統合を前提に、安心して本製品を採用できるようになる。
■高密度I/Oで設計の自由度を拡張
XL104は、ダンフォスの「PLUS+1®」コントローラーシリーズの中でも最多のI/Oピン数を誇り、拡張モジュールの追加を不要とする設計が特徴。これにより、機械設計の合理化と筐体スペースの削減が可能となり、農業機械の制御系統の集約化が進む。
ダンフォス パワーソリューションズでコントローラー製品を統括するシニアポートフォリオマネージャー、クリス・ゼルナー氏は次のように語る。
「XL104のISOBUS認証は、現場で求められる耐久性と信頼性を備えた制御ソリューションを提供するという、当社の長年の取り組みの延長線上にあります。農業機器の制御において、安心感は性能の一部です。」
■農業現場における実用性と拡張性
XL104の導入により、農家は1台のコントローラーから複数機能を直接制御できるようになり、作業効率と生産性の向上が期待される。加えて、ISOBUS準拠の実装との統合により、データ交換の精度と速度も向上。過酷な農業環境下でも安定した動作を実現する。
本製品は、精密農業や多機能車両制御など、幅広い用途に対応可能な汎用性を備えており、今後の農業機械制御のスタンダードとしての地位を確立する見込み。
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