コネクレーンズ、ノルウェー水力発電所向け355トン整備用天井クレーンを受注

フィンランドのコネクレーンズ(Konecranes)は9月9日、ノルウェーのエネルギー会社Sunnhordland Kraftlag(SKL)から、ブローファッリ・フィエルハウゲン水力発電所向けに355トンの整備用クレーンを受注したと発表した。受注は7月に計上されており、クレーンの納入に加え、走行レールの据え付け、電源供給設備、試運転までを含む。現地搬入は2026年3月、同年初めに稼働開始予定。

今回導入されるクレーンは、発電所設備の重整備で用いられるもので、最大355トンのローター組立・交換作業などに対応する。当初は建設工事段階で100トン仕様として運用し、その後、長期利用に備えて本来の355トン仕様へと拡張する計画。

主機構は高荷重に適応したSM型トロリーを備え、自社製のギヤ、モーター、制御機器で構成される。吊り具にはラムスホーンフックを採用し、大型・重要部品の安全な取り扱いを可能にする。
「SKL向けに設計された特注クレーンは、要求の厳しい環境下でも精度あるソリューションを提供できる当社の能力を示すものだ」と同社プロセスクレーンサービス部門のイェンス・ビョルク部長はコメントしている。

発注元のSKLプロジェクトマネジャー、シェティル・ハイムヴィク氏も「複数の選択肢を検討した結果、経験と信頼性の高さからコネクレーンを選んだ。品質を最優先する当社にとって、プロジェクト成功に資するパートナーだ」と述べている。

■コネクレーンズ(Konecranes)について
コネクレーンズは世界50カ国以上で約1万6,500人を擁し、2024年12月期の売上高は42億ユーロ。素材搬送分野でデジタル化と環境負荷低減を軸に製品開発を進めており、循環型経済と安全性向上への貢献を強調している。

ニュースリリース