酒井重工業の米国法人、サカイアメリカ(Sakai America, ジョージア州アデアーズビル)はこのほど、同社主力機種の土質転圧機「SV544」シリーズが累計1,000台に達したと発表した。米国工場で生産されたSV544は、12~15トンクラスの84インチ転圧ローラーを備え、道路基盤や空港、ダム、商業施設造成など各種の土質転圧工事に幅広く投入されてきた。
SV544は高い走行・登坂性能のほか、坂井独自のドラム防振構造や高耐久の油圧・ヒッチ部品を装備し、均一で効率的な転圧作業が可能な点が評価されている。エンジンはEPA Tier4適合のCummins QSF3.8(130馬力)を搭載、安全ブレーキやROPS、オペレーター向け安全装備も標準仕様として備える。
節目となる1,000台目の車両は、西部地区の販売代理店パワーモーティブ社へ納入される予定。米国生産・米国雇用へのこだわりを強調する同社にとって、本件は「地域製造拠点としての存在感と品質重視の姿勢を示すものになった」(同社)としている。
酒井重工業は、1976年に米国法人を設立、2001年に米国での生産を開始し、2026年には米国内生産25周年を迎える。
<SV544の主な用途>
粘性土・半粘性土の転圧
道路・空港の下層路盤形成
盛土・堤体工事
大型商業・産業用地造成
軽度の埋め戻し(整地ブレード使用時)
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